mazda roadster kagoshima
 冷えた大気が地表に漂う冬は、オープンカーの季節である。特に、残雪残る海岸線やワインディングを、屋根を開け放って駆け抜けるのは、この上ない快感なのである。

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 照りつける真夏の太陽のもと、湘南サウンドを聴きながら134号線や沖縄あたりをクルーズするのも、いかにも夏らしくて楽しいものだ。だけど僕は、冬こそオープンカーの季節だと確信する。オープンカーユーザー歴数十年の僕が言うのだから,間違いない。

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 それを察してか、マツダが真冬にロードスターのドライブを企画してくれた。ステージは鹿児島。指宿スカイラインをメインロードとしたご機嫌な行程だった。

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 九州地方の交通網を混乱させた異例の降雪の直後。経済活動は痛手を負ったが、僕のような能天気なオープンカーファンにとっては、むしろ都合が良かった。封鎖していた指宿スカイラインも、僕らのドライブにあわせたように開通した。もってるなぁ〜、と腹の中でニヤッとしたのは言うまでもない。

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 宿泊施設に指定されたのは、大浴場が充実した高級旅館だった。冬のオープンカーの快感は、雪見露天風呂の快感と重なる。頭寒足熱。長風呂していても、心地良さが持続する。ロードスターのドライブと指宿温泉をかけたのは,マツダの粋なセンスによるものだろう。

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ドライブの相棒に選んだのは、「ロードスターNR-A」である。

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 太いロールケージが組み込まれていることでも想像できるとおり、モータースポーツ参戦のためのベース車両である。

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 公的な車両登録車だからナンバーも取得できる。トルセンLSDやバケット形状のシートが組み込まれているなど、戦闘力は確保されている。昨年のメディア対抗ロードスターでサーキットを駆け抜けたマシンそのものなのである。

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 エンジンや足回りはノーマルのままだ。そんなだから、その武闘派のルックスとは裏腹に、肩肘張る必要なく、快適なドライブに興じることができた。

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 というよりむしろ、このクルマこそロードスターの基本形だと思う。モータースポーツ仕様だからといって、足回りをガチガチに決め込んでいるわけでもなく、たとえば重いクラッチを組み込んでいるわけでもない。さすがに太いロールケージが邪魔をして、乗り降りにちょっともたつくけれど、乗ってしまえばその一体感はこの上ない。前後左右に荷重を入れ替えてコーナーを舞う様は、いかにもロードスターの軽快感を表現している。

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 フロントは常にどこでもいかなる時でも素直に反応してくれるから、ワインディングを攻めていて、ストレスを感じることがまったくないのである。劇的に速いわけではないが、衝撃的に楽しいのである。

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 スカイアクティブと6速マニュアルミッションの組み合わせは、6速のギア比が1.000にアジャストされている。決してビックパワーではないが、1.5リッターの動力性能を補ってくれている。というより、40mmというショートシフトは手首を捻るだけでギアが吸い込まれる。

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 エンジンは、高回転の伸びを優先しSKYACTIV-MT 6速マニュアルミッションを搭載。だからこそ、スポーツドライビングにおいて不満はない。

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 むしろ、回転計の針をブンブン回しながら、小気味良いシフト操作を繰り返していると、小排気量NAならではの魅力と、軽量ボディのメリットをあらためて実感することになるのだ。

 ロードスターは、気軽にオープンドライブを手に入れやすいように、ルーフの開閉にも気を配ってくれている。座ったまま、ちょっと腰を捻って操作するだけで、ルーフの開閉が可能だ。無用に力を入れる必要もない。

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 オープン時の風の巻き込みもほとんどない。残雪残る指宿スカイラインでも、ヒーターの温度設定をMAXにすることはなかった。

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 念のために着込んでいた厚手のダウンジャケットも、その必要はなかった。ロードスターの軽快なステップに酔いしれているといつしか体が火照ってきていた。汗をかくほど熱くもなく、体は心地良い温かさを保ったまま、冷えた空気が目を醒してくれた。

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 屋根を開け放つことで、ご機嫌に調律されたサウンドが耳に届くのも嬉しい。ヒーターで守られた体が次第に鈍化していくのに、感覚は鋭利に浮き上がっていった。

 ねっ、冬はオープンカーの季節でしょ?

■マツダ 公式サイト
http://www.mazda.co.jp