【ビデオ】イーロン・マスク氏、「ハイパーループ」のイベントで電動航空機と地中トンネルの構想について語る
電動航空機は、実質的にはまだ存在しないテクノロジーだ。しかし、テスラモーターズスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏が、長年にわたり考案しているあるコンセプトに資金と労力をつぎ込む決断をすれば、このテクノロジーも現実のものとなるかもしれない。そして、その変化はすぐそこまで来ている。

マスク氏が考案したチューブ型の新たな輸送システム、「ハイパーループ」のデザイン・コンペの表彰式が先日テキサスA&M大学で開かれ、事前に告知されていなかった質疑応答が行われた。イーロン・マスク氏は様々な質問のなか、次の画期的なアイディアは何かと聞かれ、こう答えている。

「今は電動の垂直離着陸(VTOL)機について思案中です。実現をほぼ可能にするだけの技術があると思います。VTOL機の開発にかなり魅力を感じています」

このコメントは要約されたものではあるが、マスク氏が電動航空機の構想を実行に移すのではないかと思わせる初めての言葉であり、会場からは熱い反応が得られた。彼が実際にどのようにしてこのコンセプトを進めていくのかということを考えると、おそらく質疑応答の始めで答えた自身の経験を参考にしていくのではないかと思われる。これまでにテスラ・モーターズやスペースX社で行ってきたことが反映されるのが当然だ。つまり最もシンプルで最も有効な方法から始めるのだ。

イーロン・マスク氏は、「もし会社を起こしたいなら、奇跡が続くと信じないことが大切です。まず最も実行可能なことから始め、そこから広げていくのです」と説明した。我々にはハイテクな企業を創立した経験や、人々を惹きつけてやまないデザインや実用性がある製品を作り出したことはないが、同氏の"基礎物理と経済が真の解決を生む"という考えには納得だ。

電動航空機の他に、実現可能な輸送手段の革新として、マスク氏は数多くのトンネルを建設することについても検討中だという。同氏は街の地下を巨大な3Dの迷路に変えようとしているのだ。確かに地中を掘り進むというアイディアは、山を越えたり、それこそマスク氏考案のハイパールーフなど特定の状況では(あるいは『プロジェクトX』のような番組の制作にも)役立つだろう。しかし、ボストンの"Big Dig"(渋滞を緩和するために高速道路を地下化したプロジェクト)からも分かるように、交通の流れを円滑にする方法としては膨大な費用と時間がかかる。この件に関しては我々は企業家に賛成しかねる。

それでは、イーロン・マスク氏が会場で質問に答える様子を33分間の映像で見てみよう。




By Domenick Yoney
翻訳:日本映像翻訳アカデミー