2台のヴィンテージ・フェラーリ、オークション史上最高落札額はどっち?
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これまでのオークションで、最高額で落札された自動車はどれだろうか? 簡単に答えられるはずの質問だが、どうやらそうでもないらしい。為替変動のため、実際には2台のクルマがその座を争っており、両車とも、最高落札額を主張するもっともな理由があるのだ。

その2台はいずれもクラシックなフェラーリで、それぞれ3,000万ドル(約34億5,000万円)を上回る価値がある。1台は2014年にペブルビーチ・コンクール・デレガンス開催中に行われたボナムスのオークションで、3,800万ドル(約43億7,000万円)で落札された1962年製フェラーリ「250GTO」。もう1台は今月5日、パリで開催されたアールキュリアル社主催のオークションで、3,200万ユーロ(約41億2,000万円)で落札された1957年製フェラーリ「335S」だ。



どちらが最高落札額であるかは、シンプルに通貨の換算をすれば解決するはずなのだが、問題は為替レートが一定ではないことだ。ボナムスで落札された250GTOの3,800万ドルという金額は、当時の為替レートで約2,800万ユーロ(約36億3,000万円)だった。そのレートでは、GTOは335Sの落札額より400万ユーロ(約5億2,000万円)も低いことになる。しかし、現在のレートで335Sの落札額を米ドルに換算すると、"たったの"3,500万ドル(約40億2,000万円)となり、GTOより数百万ドルも低くなるのだ。

この答えは、どの市場から見るかに掛かってくるのかもしれない。しかし、もしタイブレークを期待しているなら、英国ポンドで考えてみよう。335Sは2,470万ポンド(約41億円)相当で落札されたが、それは当時のGTOの3,800万ドルに相当する2,280万ポンド(約37億9,000万円)を上回る。しかし、現在のレートではGTOが2,650万ポンド(約44億円)となるのでこちらの方が上となる。つまり話は初めに戻る訳である。

しかし、この混乱は長くは続かない(または意味を持たなくなる)に違いない。というのも、人気の高い別のクラシックカーが近いうちにオークションに出品される運命にあるからだ。そしてその1台もおそらくフェラーリとなるだろう。パリで行われたオークションの詳細についてはプレスリリース(英語)をどうぞ。


日本版編集部追記:ちなみにオークション当時のレートで日本円に換算してみると、250GTOは約39億円。335Sは約41億円。Autoblog日本版の記事でもこの金額を記しています。ユーロ、英ポンド、日本円で比較すれば、いずれも335Sの方が高額になるので、最高額を更新したと言っても差し支えないと思われます。混乱しているのは米国人だけかもしれません。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー