【噂】メルセデス・ベンツの新型ピックアップ・トラックについて新たな情報が
メルセデス・ベンツが発売を予定しているピックアップ・トラックには、作業用からラグジュアリーな乗用まで、複数のトリムが用意されているとの情報が入ってきた。このモデルの発表はまだ先になるが、オーストラリアの自動車情報サイト『Car Advice』が、昨年末に同国で極秘に開催されたデザインフォーラムの匿名の出席者から得た内部情報として報じている。

同メディアによれば、メルセデスは顧客の幅広いニーズをカバーするべく、このピックアップに3つのトリムを検討中だという。ベースモデルは建設業者が使用するような業務用トラックに多少の装飾を加えたもので、最高出力188hpと最大トルク45.9kgmを発生する2.3リッター4気筒ディーゼル・ターボ・エンジンを搭載する。標準は後輪駆動だが、4輪駆動も選択可能。中位モデルもエンジンは同じだが、ベースモデルよりも快適装備が充実するようだ。そして最上位モデルでは豪華な装備と前述の4気筒ディーゼルエンジンに加え、255hpと56.1kgmを発揮する6気筒ディーゼル・ターボも選べるという。こちらはフルタイム4輪駆動のみとなる。オーストラリアでの販売価格は55,000豪ドル(約440万円)から、最高で80,000豪ドル(約640万円)にまで上ると見られている。

メルセデスのピックアップは、日産の新型「NP300 ナバラ」プラットフォームを共有することにはなるが、デザイナーの手によって可能な限り差別化を図るようだ。ダイムラーの取締役であるトマス・ヴェーバー氏は「魅力的な価格を実現するために共通のプラットフォームを使用するが、それ以外はすべてメルセデスが、メルセデス車の水準を満たすデザインや性能に仕上げる」と語っている。

以前の噂では、このピックアップの名称が「GLT」になるのではと言われていたが、今回の情報提供者は「Xクラス」や「Zクラス」が有力候補だと述べている。どうやらメルセデスは、よりタフな印象を与えるとしてXクラスを推しているらしい。

このピックアップの名称が何になるにせよ、米国に上陸する可能性は限りなく低いようだ。同社はスペインとアルゼンチンで組み立てを行う計画だが、そうなるとあの悪名高い「チキンタックス」(欧州が米国産鶏肉にかけた関税への報復に、1963年に制定された輸入小型トラックに25%の関税をかける法律)が輸入車の価格を押し上げてしまうからだ。恐らくメルセデスは、このピックアップ・トラックを欧州やオーストラリア、南米の市場に投入し、フォルクスワーゲン「アマロック」フォード「レンジャー」と競い合うつもりだろう。何とも残念な話だ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー