TRIUMPH  press conference Jan,2016
トライアンフ」といえば、伝統を誇る紳士の国、イギリスの老舗バイクメーカー。その歴史は古く、初めてトライアンフとしてのバイクを登場させたのは1902年。
ハーレーダビッドソンが誕生したのは1903年、BMWは1923年にバイクの製造を始め、本田宗一郎が本田技研研究所を起業したのが1946年、さらにヤマハがバイクの製造を開始したのが1955年と、トライアンフは大手メーカーの中でも最も古いと言っていいほど。
さらに、映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」にて、後のチェ・ゲバラたちの冒険の相棒だった、イギリスのバイクメーカー「ノートン」も同じ時期(1902年)にオートバイ製造を開始するなど、バイクの文化はイギリスから発展し、トライアンフはその中心的存在だったという歴史をもつ。

マン島TTレースでの活躍や、第一次世界大戦での英国と連合軍の軍用車として3万台が使用されるなど、その走破性や頑丈さに唯一無二の存在として愛され、トライアンフのアイコンともいえるBonneville (ボンネビル) は、1960年代のロッカーズやカフェレーサーといったサブカルチャーに大きな影響をあたえるなど、バイクのデファクトスタンダードとしての道を歩んできた。
また、多くの有名人の愛車としても知られていて、スティーブ・マックイーンを始め、クリント・イーストウッドから、なんとイギリス王室のヘンリー王子もボンネビルに乗る姿が目撃されているとか。

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そんなボンネビルを筆頭とした、トライアンフの2016年に日本で発売されるモデルのメディア向け発表会が行われた。
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空冷から水冷へと変化を遂げる、トライアンフの歴史を塗り替えるモデルの発表ともあり、日本国内全てのメディアが集まっていた(これは割と凄いこと)。


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お披露目されたのは、革新的な変化を遂げた『ボンネビルシリーズ』の「ストリートツイン」、「ボンネビルT120」、「スラクストンR」、

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スポーツモデルである「スピードトリプルS」と「スピードトリプルR」の5台。


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そしてなんと、1月に発売された新型の「ストリートツイン」に続き、2月には「スピードトリプルS & R」、3月に「ボンネビルT120」、4月に「スラクストンR」と、毎月新型を投入することを発表した。

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1月23日から正規販売店にて開催されている『新型ストリートツインデビューフェアー』で、ニューモデル、「ストリートツイン」は、ボンネビルシリーズの中でももっとも軽やかで現代的なモデル。

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高トルク型の水冷900ccパラレルツインエンジンを搭載した太いトルクの力強さが特徴。比較的初心者でも乗りやすそうな雰囲気を醸し出している。クラシックでシンプルシックなスタイリングをしながらもABSやスリップアシスト機能付クラッチ、トラクションコントロールといった最新のテクノロジーが搭載され ているのも頼もしく、非力な女性(いや男性も)にはちょっとネックになっていた、従来のボンネビルの車重に比べ、乾燥重量が198Kgとスマート。

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さらにシート高が750mmとシートのスリムさも極まって足着きも良好。気軽に楽しめるボンネビルとして活躍しそうだ。さらには初心者だけでなくとも、気軽な足として、またカスタムオプションも多数用意されているので、ベテランでも自分のスタイルに染め上げていく楽しさが味わえるモデルといえるのではないだろうか。



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2月に投入される「スピードトリプルS&R」も全てを刷新。
新しい1050ccの水冷3気筒エンジンを搭載し、104カ所ものパーツが新投入され、全領域でのトルクアップを実現したとのこと。ライディングモードや切り替え式のABS、トラクションコントロールといったニューテクノロジーも搭載されている。

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デイトナ675を彷彿とさせるテール周りや、新しくデザインされたツインヘッドライトなど、全体的にシャープになった印象。エンジンとラジエーターをできるだけそぎ落とし、20mmスリム化したというボディもスポーティなイメージを向上させている。


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"時を超えたアイコン"として3月に投入される「ボンネビルT120」は、伝説となっている1959年型ボンネビルにインスパイアされた、普遍的なスタイルと伝統的なDNAを受け継いだ正統派モデル。
全く新しい1200ccの8バルブ・パラレルツインエンジンを搭載し、排気量アップに加え、ついに空冷から水冷に変わったことが大きな変更点だ。しかし、水冷化されてもそのトラディショナルなスタイルが損なわれないようなエンジンの作り込みがなされている所にこだわりが感じられる。

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英国紳士の乗り物たる、伝統的で上品なブリティッシュスタイルは健在。
テーラーメイドで仕上げられた3つ揃えのスーツが似合う、唯一のバイクだ。さらに、こちらもABS、トラク ションコントロール、スリップアシスト機能付クラッチ、「ロード」と「レイン」を選択できるライダーモード、さらには今の寒い季節や雨の日に重宝するヒー テッドグリップを装備。乗り味はいかがなものか、どう変化しているのか、試乗が待ち遠しい1台だ。


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4月に投入される、クラシックなカフェレーサーの象徴ともいえる「スラクストンR」(日本にはRのみ導入)。
フラット・オン・ザ・タンク(タンクに伏せる)」のスタイルを残した、流線形のスポーティなシルエットが特徴的な美しいモデルだ。1200ccハイパワーエンジンを搭載しており、112Nm/4950rpmを発揮し最大トルクは従来エンジンに比べ、62%アップしている。さらにABS、トラクションコント ロール、スリップアシスト機能付クラッチ、「ロード」と「レイン」、「スポーツ」を選択できるライダーモードを装備。

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クラシカルな顔をしながらも最新の機能が盛り込まれている。さらに、レーサー風のカスタムに仕上げるのに欠かせないロケットカウルなどがセットされたキット、160種類もの専用カスタムパー ツなどが用意されている。


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さらに全部のモデルにそれぞれUSB充電ソケットが装備されるなど、伝統を重んじながらも今の時代に合わせた革新的な機能が投入されている。DUCATIスクランブラーやBMW motorradの R nine T、さらにはヤマハ発動機のBOLT C など、ネオクラシックなスタイルがはやりつつある今、カスタムする楽しさをメーカー自らが専用のカスタムパーツを用意してその楽しみの幅を広げてくれているのも、時代の流れを感ぜずにはいられない。


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今回の発表会では、トライアンフと虎をかけた「トラガール」が登場したり、モデルがトライアンフのウエアを着こなしバイクに跨がるなど、従来とちょっと異なった華やかなショー形式で行われた。イメージ戦略から根本的な革新を行おうとしていることが見てうかがえる。車と違い、趣味の乗り物であるからこその購買意欲をそそる戦術、見せ方など、最近のバイク業界も変わりつつある。マイノリティな存在であるからこその価値観の見い出し方を、速さというベクトルとは違う方向からもアプローチするような、所有する喜び。イギリスという伝統的なスタイルをもつ、トライアンフだからこその際立つ個性に魅力を感ぜずにはいられない。新しいトライアンフの動向に今後も注目したい。

■トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 公式サイト
http://www.triumphmotorcycles.jp