真っ二つになったフェラーリ「エンツォ」が見事に修復され、オークションで2億円で落札!
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まずは、このフェラーリ「エンツォ」をご覧いただきたい。傷一つない美しさだが、かつては必ずしもそうではなかった。今から10年前、すさまじい衝突事故を起こして真っ二つに壊れてしまったのだ。その後、長い年月を経て修復作業が完了し、今月3日にパリで開催されたRMサザビーズのオークションでは、156万8,000ユーロ(約2億円)という値で落札された。

このいわくつきのスーパーカーは、米国シリコンバレーに住む実業家ステファン・エリクソン氏が所有していたもので、2006年にカリフォルニア州マリブの州道1号線で電柱に激突して大破した。この事故でエンツォは、コクピットとノーズ部分のフロント側と、サブフレームに固定されたエンジンを含むリア側で真っ二つになり、それぞれが高速道路の両脇に吹っ飛ぶ始末だった。もし、これほど貴重なクルマでなかったら、完全に廃車にされていただろう。しかし、今回のオークションで付けられた落札価格が、たとえ車体が引き千切れてもエンツォは修理する価値のあるクルマだということを証明している。事故当時は、赤い外装に黒の内装というカラー・コンビネーションだったが、修復を担当したフェラーリのテクニカル・アシスタンス・サービスによって、黒いボディと赤いインテリアに変更された。新車同様のコンディションに甦り、フェラーリ・クラシケによる認定も受けている。

かなりの高値で取り引きされたエンツォだが、今回のRMサザビーズオークションでは、それを上回る高額で落札されたクルマがあった。トップに輝いたのは、1962年型フェラーリ「400スーパーアメリカ エアロディナミコ」の295万ユーロ(約3億8,500万円)。第2位は1955年型ポルシェ「550スパイダー」の274万4,000ユーロ(約3億5,700万円)、第3位は1957年型BMW「507ロードスター」の201万6,000ユーロ(約2億6,000万円)で、エンツォは第5位だった。そして我々が目を付けていたランチア「デルタ インテグラ―レ」は、13万4,400ユーロ(約1,700万円)で落札された。資金を用意してパリに飛ばなかったことが悔やまれてならない。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー