マツダの次世代ロータリー・エンジンはターボチャージャー付きに?
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マツダが新型スポーツカー用に高回転のロータリー・エンジンを復活させるという希望はますます膨らみ続けており、同社はそんな我々の期待を煽るように、度々その復活を示唆し続けている。そして今回、その可能性をさらに裏付けるかのように、マツダのパワートレイン開発本部ドライブトレイン開発部の丸谷哲史氏が、オーストラリアの自動車情報サイト『Motoring』によるインタビューの中で、現在開発中の新型ロータリー・エンジンにターボチャージャーを備えたいと語っている。

「個人的な意見を言えば、私はターボチャージャーかコンプレッサー付きのロータリー・エンジンが望ましいと思う。ロータリー・エンジンは低回転時にトルク不足に陥ってしまうから、もし小型コンプレッサーやターボチャージャーがあれば、その欠点を補ってくれる」と述べた。

マツダは「RX-8」以来、ロータリー・エンジン搭載車を発売しておらず、さらにそのターボチャージャー付きとなると、3代目「RX-7」以降は作っていない。しかし、昨年10月の東京モーターショー 2015で公開された「Mazda RX-VISION コンセプト(上の写真)」には、少なくともロータリー・エンジン復活の可能性が伺える。さらにマツダは、2012年6月に生産を終了した「RX-8」以降も、ロータリー・エンジンの開発は続けていると明言している。

マツダによれば、RX-VISIONは「SKYACTIV-R」と呼ばれる次世代ロータリー・エンジンを搭載するというが、その詳細については公表されていない。噂では、そのエンジンの総排気量は1.6リッターで、2つのローターを備え、2ステージの電動ターボチャージャーとハイブリッド・パワートレインにより、最高出力は約450hpを発揮すると言われている。この電動アシストにより、ロータリー・エンジンの弱点である低回転時のトルク不足と燃費の改善も見込めるというわけだ。

これらのスペックはまだ噂に過ぎないとはいえ、実に魅力的である。しかし、このロータリー・エンジンの復活は今すぐに実現する可能性は低い。マツダの代表取締役社長兼CEOである小飼雅道氏は、同社の限られた経営資源をニッチ市場のスポーツ・クーペの開発にまわすより、売り上げの見込めるクルマに充てたいときっぱり断言しているからだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー