無限、ライダーが減量に成功したらご褒美に「神電」を供与
我々はジョン・マクギネス選手を太っていると思ったことはない。同選手は「マン島TTレース」のTT ゼロチャレンジ・クラス(CO2を排出しない動力を持つクラス)で昨年2連覇を達成している。文末に用意した2015年のレース優勝時に撮影された軽快な走りのオンボード映像を見る限り、彼のがっしりした体格が不利に作用したとは思えない。

しかし「TEAM 無限」は、彼の故郷にちなんで"モアカム・ミサイル"と呼ばれるマクギネス選手が10kgほど減量すれば、2016年のレースで優勝するチャンスがさらに増えると思っており、やる気を起こさせるために100万ドル(約1億2,000万円)もの価値があるバイクを提示したという。英国の2輪情報サイト『Motorcycle News』によると、同選手は無限の電動レース用バイク「神電(SHINDEN)」を自分のコレクションに加えたいと、以前からチームの上層部に訴えていたそうだ。

2012年にマン島TTレース挑戦を開始し、2014年から2年連続でクラス1位・2位を独占した歴代の「神電」の中から、ダイエットに成功した暁にマクギネス選手が選ぶバイクがどのモデルになるかは分からないが、5世代目となるその最新仕様「神電 伍(SHINDEN GO)」は、3月25日から開催される東京モーターサイクルショーで正式に公開される予定。今のところ、まだ正確なスペックは明らかにされておらず、分かっているのは「過去4年間の実戦で得たノウハウを基に、全てを新開発」したマシンになることと、マクギネス選手が「神電 伍は進化している。僕よりも少しだけ先を行っているかもしれない!」と語っていることくらい。昨年記録したコース・レコード(タイム17分03秒567、平均時速132.701mph=213.516km/h)のさらなる更新に期待が掛かる。

昨年と同様に、マクギネス選手にとって最大のライバルとなるのは、無限のチームメイトである英国人ライダー、ブルース・アンスティ選手だろう。噂によると、ベルギーのバイク・メーカーであるSaroleaが2台の新型バイクで参戦するらしいが、ここ数年レースを独占している無限の脅威となれるか、見物である。



By Domenick Yoney
翻訳:日本映像翻訳アカデミー