アップルの電気自動車プロジェクト、開発責任者が退社か
世界最大級の自動車メーカーのリーダーは、アップル電気自動車(EV)開発を目の当たりにして感銘を受けたようだ。しかし、アップル社内では事情が異なるらしい。1月の末には、同社のEVプロジェクトを率いるスティーブ・ザデスキー氏が退社するというニュースが報じられている。

メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーのディーター・ゼッツェCEOは最近、シリコンバレーにある70の会社を巡り、非常に印象的なものを見てきたとドイツの『Welt am Sonntag』紙に語ったことを『ロイター』が報じている。中でもアップルのEV開発に対する努力と、グーグルの自動運転車の進化には感銘を受けたようだ。

現在、アップルは「Titan(タイタン)」と呼ばれているEVプロジェクトを公に認めていないが、それはプロジェクトの発展にとってはよいことではないと、『AppleInsider』は事情に詳しい人物の話を挙げている。今や公然の秘密となった同プロジェクトには1,000人以上が関わっており、2019年までに技術開発の完成を目指していた。また、アップルはBMWから「i3」のプラットフォームを提供してもらうために、両社で協議を重ねているという報道もある。

その一方で、これまで16年間アップルに務め、Titanプロジェクトの指揮を執ってきたザデスキー氏が退社する可能性があると、『ウォール・ストリート・ジャーナル』が内部事情に詳しい人物の話として伝えている。退社の理由は個人的なものとされているが、ザデスキー氏はプロジェクトの雇用人数を増やし続けてきたため、アップルが我慢ならなくなったのかもしれない。フォードからアップルに入社した同氏は、EVチームの責任者となる前にはiPodやiPhoneに関わっていた。

昨年の2月末の時点では、Titanプロジェクトに携わっている人数は"数百人"と言われており、EVはミニバン・タイプになると予想されていた。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー