映画『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』の監督が、ロールス・ロイス創始者の伝記映画に着手
モータースポーツを題材にしたドキュメンタリー映画の傑作『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』のアシフ・カパディア監督が、ロールス・ロイスの初期の時代を描いた映画『シルバー・ゴースト(原題)』のメガホンを取ることになった。この映画のプロデューサー陣には、名匠マーティン・スコセッシ氏が名を連ねており、さらに2014年に他界したリチャード・アッテンボロー氏も生前にこの映画の制作に関わっていた。

『シルバー・ゴースト』は、20世紀初頭のチャールズ・スチュワート・ロールス氏とフレデリック・ヘンリー・ロイス氏の物語だ。自動車のパイオニアであるジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー卿とその妻も登場する。どうやらモンタギュー卿の愛人であるエレノア・ヴェラスコ・ソーントン氏が、ラジエター・グリルに付く象徴的なマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」のモデルになった逸話も盛り込まれるようだ。

カパディア監督は「この映画の脚本を読んで感動したのは、真実の物語に西洋の運命を変えた有能な5人の人生を織り交ぜてあるところだ。そして、伝説の監督マーティン・スコセッシ氏とアンソニー・ハース氏と共にこの映画を制作することができて光栄だ」と語った。

このプロジェクトで広報を担当するブリジット・ヒル氏は、米国版Autoblogの質問に対し「映画の大部分がイギリスで撮影されることになっており、年内の撮影開始を目指している」と答えている。当然ながら、現段階ではキャスティングに関して一切明かさなかった。我々がこの映画のことを初めて耳にしたのは、スコセッシ監督とアッテンボロー監督がタッグを組むと報じられた2012年。当時は、脚本家のシャーマン・マクドナルド氏と『007/ゴールデンアイ』の脚本家であるジェフリー・ケイン氏が脚本を担当すると報じられていた。

『シルバー・ゴースト』の他にも、これから公開される自動車関連の伝記映画は目白押しだ。フェルッチオ・ランボルギーニの生涯を描いた映画は今年の夏に撮影が開始される模様であり、ロバート・デ・ニーロはフェラーリの伝記映画を制作中だ。レオナルド・ディカプリオもフォルクスワーゲンのディーゼル排出ガス不正問題に関した将来出版される著書を映画化する権利を獲得した。クルマをテーマにした映画が大豊作なんて、こんなに嬉しい時期は滅多にない。


By Chris Bruce​
翻訳:日本映像翻訳アカデミー