マルキオンネCEO、「クライスラー 200」のデザインを痛烈に批判
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筆者は新型の「クライスラー200」が好きだ。米国版Autoblogのオフィスに今週、実車が置いてあったのだが、見るたびに「本当にルックスがいいクルマだ」と思う。しかし、本当に優れたクルマのデザインとは、造形美と機能性が完璧に融合していなければならない。その点に関して、このクライスラーの中型セダンは(かなり)劣っているため、いまだ米消費者情報誌『コンシューマーリポート』(CR)の推奨リストに載っていないのだ。

一体どこが問題なのか? それは、なだらかなルーフラインだ。1月にデトロイトで開催された北米国際自動車ショーで、フィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネCEOは、クライスラー 200のルーフライン後方が後部座席の乗り降りを妨げるデザインであり、CRの推奨が得られない理由はここにあると語った。「クライスラー 200は後部座席に乗り込む開口部が狭いと感じる人がいる。まあ我々の不手際なのだが、満足のいくものではないと評価されている」と同氏は自動車情報サイト『Automotive News』で述べている。

マルキオンネCEOは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のデザイナーたちが「同じ問題点を抱えた」ヒュンダイ「ソナタ」のルーフラインを真似したと続け、「クルマ全体ではないが、後部座席の乗り込み口を模倣した。猿まねだ。そう認める」とも語った。

厳しいコメントだが、マルキオンネCEOに同意する人がいる。FCAのデザイン部門最高責任者のラルフ・ジルは、「彼は正しい。我々はエアロダイナミクスを突き詰めるあまり、強引になり過ぎたかもしれない。その点に関しては、このクラスで最良の出来だと思う。ノー・フリー・ランチ定理というやつだ(あらゆる問題において性能の良いものは理論上実現不可能)」と、25日にツイートしている。

確かにクライスラー 200の見た目は良い。しかし、今回の一件を踏まえ、デザイン変更の際には、この流麗な後方に傾斜したルーフラインはもう少し機能性を重視したものになるだろう。




By Steven J. Ewing
翻訳:日本映像翻訳アカデミー