復活するデロリアン、早ければ2017年に発売
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライがデロリアンに乗って1955年にタイムスリップし、母親とデートをしたりロックンロールを披露して以来、デロリアン「DMC-12」はある種の文化的な象徴となっている。残念ながらオリジナルのデロリアン・モーター・カンパニーは約9,000台のクルマを作ったのち1982年に倒産してしまったため、現存しているクルマは少ない。しかし、後継したデロリアン・モーター・カンパニー・オブ・テキサスが主要部品のサプライヤーを手配できれば、新たなDMC-12が早ければ2017年に生産されるかもしれない。

2015年12月、アメリカ連邦議会は連邦道路案H.R.22に署名し法を成立させた。この法案には、小規模の自動車製造会社が、25年以上前に製造されたクルマのレプリカを数量限定で製造できるようにするための規制構造を作る"Low Volume Motor Vehicle Manufacturers Act"(H.R.2675)の条項が含まれている。このようなレプリカを製造する会社は、他の自動車メーカーと同様、アメリカの道路交通安全局(NHTSA)と環境保護庁(EPA)に登録し、年次生産報告書を提出しなければならない。また、レプリカ車自体も現行年式のモデルとして現在の大気浄化法(CAA)の基準を満たす必要がある。しかしこれは、例えば1980年代初期のルノー製PRV型エンジンには無理な注文であるから、現代の厳しい基準を満たせるように、小規模な製造会社は現代のエンジンやエミッション・ギアを搭載することになる。

これは、新しいデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)にとっては朗報だ。テキサスに拠点を置く同社は、1997年にストックされていたデロリアンの全部品をオークションで落札。そしてH.R.2675の可決により、サプライヤーを手配して、新生デロリアン DMC-12の生産を始めることができると発表した。新たに作られるクルマは、現代の電子部品やドライブトレインなどを使用することで徹底的にアップデートされるだろうが、昔ながらのガルウィングドアや先進的な80年代初期のスタイルは継承されるだろう。

DMCは、未だドライブトレインについては固く口を閉ざしたままだが、様々なサプライヤー候補に話をしているという。同社の副頭取であるJames Espey氏が自動車情報サイト『Jalopnik』にほのめかしたことによると、GM製エンジンは間違いなく選択肢に入っているが、他にもアメリカ国内1社と、海外メーカー2社のサプライヤーが現在検討されているそうだ。社名は明かさなかったものの、同氏は今のところ最高出力300~400hpを発揮する自然吸気V6エンジンが気に入っていると言っており、実現すれば、かつてのDMC-12に搭載されていた最高出力132hpのプジョー、ルノー、ボルボが共同開発したエンジンから大幅に改善することになる。新生デロリアンの予想価格は10万ドル(約1,200万円)程度になると見られている。詳しくは公式サイトをご覧いただきたい。Autoblog日本版ではオーナーの方にお話を聞いたこともあるので、そちらの記事もどうぞ。




By Jason Marker
翻訳:日本映像翻訳アカデミー