暖かい部屋でぜひ観たい! この寒い冬にオススメする、カーエンスージアスト向けの映画10選
米国では東海岸などを中心に寒波が襲来しており、大雪で市民生活に影響が出ている。ほとんどの人はしばらくクルマを運転することができないだろう。だが、その間もクルマやクルマに関する全ての物への愛が止まることはないはずだ。そこで今回は、この冬、家に篭もっていても楽しめる、エンスージアスト向けの映画10選をご紹介しよう。

10.『RONIN
BMW「M5」アウディ「S8」など欧州の重量級セダンがパリやニースのストリートでカーチェイスを展開する。監督は『グラン・プリ』でお馴染みのジョン・フランケンハイマーだ。レース映画の名作に比べたら走行シーンは物足りないかもしれないが、良く出来た"強奪モノ"のアクション映画としてストーリー展開には満足するだろう。


9.『レポマン
この80年代初めのカルト・クラシック映画は、謎の高額賞金が掛かった1964年製シボレー「マリブ」を見つけ出そうとする厭世的なLAの自動車回収業者たちを描いている。エイリアンやパンクロック、ヴィンテージなアメリカ車、滑稽で奇想天外な世界観がこの映画にはあふれている。


8.『バニシングIN60"
ニコラス・ケイジのリメイク作品『60セカンズ』と混合しないでいただきたい。そのオリジナル版では、100台近くものクルマが破壊される上に、40分間に及ぶ(!)カーチェイスが展開され、今でもカーマニアの心を鷲掴みにするはずだ。中にはスタントではなく、アクシデントで起こった実際の事故ショットもいくつか使われているそうだ。


7.『断絶
モルテ・ヘルマン監督がドキュメンタリー的な手法で撮ったロードムービー。2人の無名なストリート・レーサーが、ポンティアック「GTO」に乗ったほら吹きで向こう見ずな勝負屋と賭けをして、ニュー・メキシコからワシントンD.C.まで競争することになる。ガソリン代を稼ぐために行うドラッグ・レースも見どころだ。この作品は、本物のクルマ好きにとっては"カー・ポルノ"でありながら、クルマの専門用語をよく知らない人にも分かりやすいように作られている。また、ジェームス・テイラー(あの歌手のジェームス・テイラーだ)が主演を務めていることも魅力の1つ。


6.『キャノンボール
バート・レイノルズ、ファラ・フォーセット、ドム・デルイーズ、ジャッキー・チェン、ロジャー・ムーア、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス Jr、そしてチンパンジーが、世界各地から集まり個性的なクルマに乗ってアメリカ大陸横断レースを繰り広げる。古くさいが実に面白い80年代の映画だ。『カー&ドライバー』編集者のブロック・イェイツが主催して70年代に行われた実際の非合法ロードレースにヒントを得て生まれた作品。



5.『アメリカン・グラフィティ
『スター・ウォーズ』以前のジョージ・ルーカス監督の代表作。60年代前半の南カリフォルニアにおけるホットロッド文化を描いた愛すべき名作だ。1962年8月のある一夜の出来事を通して、田舎町モデストの若者たちが大人になる過程で経験する試練や苦悩を描いている。ミルナーのフォード「デュース・クーペ」やファルファの55年型シボレー 150など、まさに当時のアイコン的なストリート・マシンが登場する。


4.『トランザム7000
一応この映画の根底には、テキサスからジョージアまでトラックでビールを密輸するというストーリーラインがある。しかし率直に言ってこの映画の見どころは、バート・レイノルズとサリー・フィールド、そしてタイヤから白煙を上げ右へ左へ猛スピードで走る、ボンネットに鳴きわめくニワトリを乗せた77年型「トランザム」だけだ。


3.『マッドマックス2
メル・ギブソンが様々な問題行動を起こす30年ほど前に演じたのが、豪傑マッドマックスだ。舞台は前作のさらに数年後。石油危機を迎え荒廃した世界では、ハイウェイは戦場と化している。劇中ではマックスの強靭な「V8インターセプター」もあいかわらず健在で、その他にもたくさんの奇抜な改造車が我々を楽しませてくれる。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のインターセプターに不満があると嘆いている人は、ぜひこれを見て慰めにして欲しい。



2.『バニシング・ポイント
新車の陸送を仕事にしているコワルスキーという男が、その理由も知らされず、15時間以内にデンバーからサンフランシスコへクルマを運ぶという話。彼にあるのはヘミ・エンジンを搭載したダッジ「チャレンジャー」と覚せい剤だけで、大勢の警官たちと州を超えたカーチェイスを繰り広げる。自由主義者で盲目のラジオDJや、ヘビ使い、バイクにまたがった裸の女、そして度胸試しを挑んでくる様々なストリート・レーサー志望の男らと出会い、物語は展開していく。これぞ70年代といった映画だ。


1.『ブリット
60年代犯罪ドラマの金字塔である『ブリット』は、永遠のスター、スティーヴ・マックィーンの主演作だ。しかしこの映画を不朽の名作たらしめているのは、マックィーンの運転する1968年型「マスタング・ファストバック」と悪役たちが乗るダッジ「チャージャーR/T」がサンフランシスコの路上で繰り広げる、驚愕のカーチェイス・シーンだろう。このカーチェイスは他の映画のカーチェイス・シーンを評価する基準になっている。そして今日に至る約50年の間、『ブリット』を超えるカーチェイス・シーンは生まれていない。


By Bradley Iger
翻訳:日本映像翻訳アカデミー