【ビデオ】米国版Autoblogが選ぶ「2016 テクノロジー・オブ・ザ・イヤー」発表!
米国版Autoblogの審査団は、先日デトロイトで開催された2016年北米国際自動車ショーで「2016 テクノロジー・オブ・ザ・イヤー」を発表した。今回は賞が1つではない。以前は分かれていなかったが、1つは技術面に着目した技術部門、もう1つは新技術を備えたクルマに着目した車両部門の2つに分けて賞を授与することにした。

昨年の秋に、最終選考に残った技術部門の7候補と車両部門の3候補から2つの栄冠を決めるためのテストがミシガン州北部で行われた。さて、余計な前置きはこれくらいにして、受賞した製品を紹介しよう。



技術部門:「Apple CarPlay」

技術部門で最も高い評価を得たApple CarPlayが傑出している点は、その使いやすさと、普段の生活でiPhoneを使っている環境をそのままクルマに搭載するという全体的なインパクトだ。CarPlayは、iPhoneユーザーにとってお馴染みのアイコンを使ってダッシュボードに備え付けられたインフォテインメント画面のアプリを操作できるというだけでなく、車両に搭載されていなかった機能をさえももたらしてくれる。例えば、iPhoneとApple CarPlay搭載のクルマがあれば、GPSが搭載されていないクルマでもiPhoneの道案内アプリを使用できるのだ。iOSと類似しているため、使用方法も分かりやすい。車内で使用する分には不要なメニューが削られているので、運転中でも安全にシステムを利用できる。

一方、Googleの「Android Auto」は最終選考で僅差の2位となった。Googleのスマートフォン向けOSの利用者のために基本的な操作は同じにしてあるが、やはりAppleの大きなボタンを使ったインターフェイスの方が、ちらりと見ただけで操作しやすいと感じた。見る時間が短ければ、それだけインフォテインメントへ気が散ることが少なくなる。



車両部門:2016年型テスラ「モデルS P90D」

我々は、最も斬新で洗練された技術を用いた3台の最終候補から、車両部門の最優秀賞を選出した。選考時には、現在すでに確立された技術を改良するだけでなく、 その車両がいかに自動車産業の行方を変えていけるかも考慮した。最新のテスラ「モデルS P90D」の「ルーディクラス・スピード・パッケージ」モデルは、この条件を完璧に満たしていた。テスラが行ったバージョン7.0へのアップデートにより、センサーパッケージを搭載した車両は、自動ステアリング機能、アダプティブ・クルーズ・コントロール、自動レーンチェンジ機能、そして我々が経験した中では最高の自動パーキング機能が備わる。我々は実際にそのアップデートされる過程までも目撃することができたのだ。試験用の車両が我々のオフィスに届いた時、まだアップデートされていない状態で、自動走行は不可能だった。しかし、数時間後に我々編集部の中の1人がワイヤレスで1回アップデートを行うと、自動走行が可能になった。ミシガン州ペトスキーの試乗会場までの大半は、この機能を使って移動した。テスラはクルマに新たな機能をアップデートによって追加しただけでなく、それをワイヤレスでやってのけたのだ。

公平に言うと、自動走行の公開ベータ版テストの初期だったため、ちょっとした問題にも見舞われた。道路のレーン表示が拡がっていて脇に旋回用レーンがある場合、まっすぐ進行せずにそのまま旋回表示に従ってしまった。しかし、我々の試乗後、テスラはソフトウェアのアップデートを繰り返したり、フリート・ラーニング機能で各車両からテスラ本部へデータを収集し、テスラ車をさらに学習させている。この技術は、 実際のドライバーの手に委ねられているのだ。

そして、このモデルにはルーディクラス・モードがある。テスラは、バッテリーとモーターの 間にコンピューター制御のヒューズを設置し、回路を溶かすことなく最大限のエネルギーがバッテリーからモーターに伝わるようにした。その結果は強力で、顔が溶けてしまうような加速を味わうことができる。すごく便利な機能だとは言えないが、この驚くべき楽しい小技は、エンスージアスト達にEVの未来が必ずしも退屈になるわけではないことを示している。






By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー