モーガン、今後は全モデルにハイブリッド車を設定すると発表
モーガンは決して「最先端」の技術を用いたクルマ作りをするメーカーとは見なされていないだろう。同社の特質は、木製のフレームを使用した、手作業による旧き佳き時代の自動車製造法の保全を軸としているところにある。そんなモーガンが製造する現代のクラシックカーに、今後はハイブリッドや電動パワートレインを採用していくと発表した。

モーガンは、高性能な電動パワートレインの開発で実績を持つ英国のデルタ・モータースポーツとポテンザ・テクノロジーという2つの会社と合弁会社を設立しており、この合弁会社は、ハイブリッドと電動パワートレインを開発するために英国の政府機関、先端推進システム技術センターから600万ポンド(約10億円)の補助金を受けている。モーガンでは、2019年からこれらの技術開発を同社のハンドメイド・スポーツカーに導入していき、2020年までには同社のラインナップの全モデルにハイブリッド車を設定する予定だという。

つまり、モーガンがこれまでのような古典的な自動車造りをやめてしまうわけではなく、従来と同様のクラシックな車体に、時代に即したより環境性能の高いパワートレインを採用していくということになるようだ。ひとまずファンは安心してもよいのではないだろうか。今回の発表についてのプレスリリース全文は、公式サイトでご覧いただける

モーガンが電動パワートレイン車両の開発に乗り出したのは今回が初めてではない。2008年には水素燃料電池を搭載したコンセプトカー「ライフカー」を、2012年にはザイテック製の電動パワートレインを搭載したプロトタイプ「プラスE」を、そして2015年10月には電動3輪車「EV3」を発表したことがある。しかしながら、今のところこれらのプロジェクトはいずれも製品化には至っていない。

もちろん、電動パワートレインの開発を行っている英国の自動車メーカーはモーガンの他にもたくさんある。ジャガー・ランドローバーマクラーレンはハイブリッド車を生産しており、ボグゾールには「アンペラ」(旧型シボレー「ボルト」の兄弟車)がある。また、ベントレーは「ベンテイガ」のハイブリッド版をまもなく発売する予定で、MINIは限られた台数の電気自動車「MINI E」で実証実験を行った。一方で、ロールス・ロイスロータスは電動パワートレインの実験段階で留まっている。




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー