新型シボレー「ボルト」はEV走行で180kmの距離を走行可能
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燃費向上に関する情報サイトCleanMPGを運営し、ハイパーマイリング(燃費節約の技術を駆使する運転)に精通した自動車ジャーナリスト、ウェイン・ゲルデス氏は、2016年モデルの新型シボレー「ボルト」プレミア・トリムの詳細な公道走行テストを数日間かけて行った。そのうちの1回は満充電の状態から電気のみで(レンジエクステンダーとしてのエンジンは使わずに)完全に使い切るまで走るというもので、最終的に1回の充電での航続距離は、メーター上では111マイル(約179km)、ゲルデス氏のGPSは111.9マイル(約180km)を示したという。

そんなことが果たして可能だろうか? 同氏は市街地を15~20mph(約24~32km/h)で、高速道路を50mph(約80km/h)で数マイル走り、全体の平均速度は約20mph(約32km/h)だったと推測。ちなみにEPA(米国環境保護庁)は、新型ボルトの電気モーターのみによる航続距離を53マイル(約85.3㎞)としている。また、2011年型ボルトでは同航続距離を38マイル(約61㎞)としていたが、ゲルデス氏は75.5マイル(約121.5㎞)という記録を出している。

結論としては、平均的な速度で市街地を走っていれば、EPAが発表している航続距離53e-mpg(約85.3㎞)を難なく達成できるということだ。だが、ゲルデス氏は充電持続モード(Charge Sustaining Mode)のパフォーマンスにはそれほど感心しなかったという。同モードで実際に101.2マイル(163㎞)の距離を走行した際には、約6.3リッターの燃料を消費し、燃費は59.8mpg(約25.4km/L)となった。ゲルデス氏は、充電持続モードでの走行に限って言えばトヨタホンダヒュンダイなどの対抗車の燃費に劣ると言う。しかし、これは同氏が抱くパフォーマンスに関する不満の1つだろう。

その他に、このプラグインハイブリッド車についてゲルデス氏が気に入った改良点は、8インチのディスプレイ、リアビューカメラ、車体のつくりやデザインの品質、静粛性、EV走行から燃料走行への切り替えなどだ。そして身長180cmを超える彼だが、体の大きな人にとって特に乗り降りしにくい後部座席でもキャビンは快適だったようだ。一方、惜しむべき点は燃料と電気エネルギーの瞬間消費量が表示されないこと、そしてグライダー走行モードの始動がもっと早くなるとよいとも言っている。とはいえ、彼はこの2代目ボルトを「本格的な電気自動車」と表現している。彼の評価をもっと知りたい方はClean MPGサイトの記事をご覧いただきたい。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー