LEXUS LC500
「これはデザインスタディモデルなのか?」
 LC500がアンベールされた瞬間、僕は思わず腰を抜かしかけ、すぐさまそのスタイリッシュなフォルムに魅せられ、そして思わずそう呟いてしまった。

 1月11日に開催された北米国際自動車ショー(デトロイト)の特設ステージでレクサスは、世界で初めてLC500を発表したのだが、実は今から遡ること4年前の2012年のデトロイトで、LC500のベースとなる「LF-LC」のデザインスタディモデルを発表していた。






LEXUS LC500
一般的にはコンセプトモデルは非現実的であり、市販化になると、平凡なデザインに成り下がることが多い。だというのに、LC500は市販直前のモテルだというのに、コンセプトカーの華やかさがまったく薄れていない。平易の言葉で言えば、メッチャカッコ良かったのである。それゆえ、冒頭の言葉が口をついて出たというわけだ。

LEXUS LC500 LEXUS LC500
 ラグジュアリーかつスポーティなブランドであるレクサスだというのに、フラッグシップたるスポーツクーペがラインナップからはずれて久しい。LFAという旗艦モデルがイメージを牽引してきたものの、世界500台限定であることもあって、夢の存在に留まっていた。RC / RC Fがその座を引き継ぐものの、憧れの頂点という意味ではコンセプトが異なる。LC500の誕生で、はれてレクサススポーツ包囲網は,一旦の完成となるのだ。

Related Gallery:LEXUS LC500
LEXUS LC500
 全長は4,760mm、全幅は1,920mmというワイドなディメンションであるにもかかわらず、全高は1,345mmに抑えられている。低くワイドなスタイルなわけだ。ホイールベースは2,870mm。フロントに245/40RF21インチ、リアに275/35RF21インチのタイヤを履く。

LEXUS LC500 LEXUS LC500
 フロントに搭載するエンジンはV型8気筒5リッターNAだ。最高出力は475ps/7,100rpm、最大トルクは530Nm/4,800rpm〜5,600rpmだ。駆動方式はFR。新開発の10速オートマチックトランスミッションと合体されるというから驚きである。フラッグシップとして不足のない動力性能を披露するに違いない。

LEXUS LC500
 もっとも、僕が注目するのはエンジンではなく、新開発のシャシーにある。レクサスが世界を凌駕すべく新開発したシャシーは新しいディメンションを持つ。エンジンの搭載位置を大幅に後退させ、明らかなフロントミッドシップをしており、同時にドライバー着座点も大きく後退させることで重心点を理想的なポイントにアジャストしている。

LEXUS LC500 LEXUS LC500
 さらにフロントタイヤを前進させ、しかもオーバーハングの重量物を削り取り、つまりスポーツカーとして理想的なバランスを構築させているのだ。
 これがもたらす走り味は、軽快でありすっきりと奥行きのあるものに違いない。絶対的な速さにも期待したいのだが、むしろ気持ちいい走り味がLC500の身上だと予想するのだ。

LEXUS LC500
 ともあれ、やはり最大のアピールポイントはそのデザインにあると思う。シャシーを新開発したことで、これまでのようなデザイン的な制約がなくなった、タイヤは大地を踏ん張るように四隅に配置され、そこに低いルーフの魅惑的ボディがかぶさる。

LEXUS LC500 LEXUS LC500
 うねるようなボディラインと、シャープに刻まれるエッジが刺激的だ。もう一度言おう。華やかなデザインコンセプトそのままでこのクルマは誕生するのだ。

LEXUS LC500
 インテリアの造形も、2012年に発表されたLF-LCの雰囲気を踏襲している。乗る前に見とれ、コクピットに収まってからもその感動が薄れない。まさにレクサスらしい本気のスポーツクーペが誕生するのである。

LEXUS LC500
 残念なのは、発売は2017年の春を予定していることだ。僕らはあと1年以上、待たなければならない・・・。

■レクサス 公式サイト
http://lexus.jp/