フェラーリ、「カリフォルニアT」に新オプション「ハンドリング・スペチアーレ」パッケージを設定
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フェラーリが、フラット・プレーン・クランクシャフトを特徴とするツインターボチャージャー付き3.9リッターV8エンジンを搭載した「カリフォルニアT」を発表してから約2年が経つ。開閉式ルーフを持つ2+2シーター「カリフォルニア」の発展型として登場したフェラーリ久々の過給器付きモデルを当時テストした我々は、確かに魅力的なドライビングを味わえる、運転する価値のあるクルマであることが分かり、この改良に納得したものだ。そして今年3月に開催されるジュネーブ・モーターショーで発表されるという新たなハンドリング・オプション「ハンドリング・スペチアーレ」は、このロードスターの運動性能をさらにシャープに高めることだろう。

多くのハンドリング・パッケージと同様、この新オプションもサスペンションのスプリングとダンパーに改良が施される。「カリフォルニア T」に採用されてきた磁性流体式ダンパーは、道路のコンディション変化に素早く対応できるように、従来より反応時間が短縮されているという。ダンパーの設定は、今までと同様にステアリング・ホイール上に備わる「マネッティーノ」と呼ばれる車両統合制御装置で変更可能で、「スポーツ」モードのときに改良の効果が最も顕著に表れる。スプリングは、フロントが16%、リアは19%硬められ、全車軸でボディの動きをより制御。なお、この設定変更により損なわれる快適性はごくわずかだとフェラーリはいう。確かめるには「ハンドリング・スペチアーレ」が装備されたカリフォルニアTを実際に運転するしかないだろう。

改良されたのはハンドリングに関するハードウェアだけではない。トランスミッションの制御ロジックを再調整したことにより、自動シフト時もマニュアルシフト時も、スポーツ・モードでのギアチェンジに要する時間が短縮された。さらに、同社のエンジニアたちは「F1-Trac」と呼ばれるスタビリティ・コントロール・システムのプログラミングをチューンアップし、コーナリングの脱出速度を向上させただけでなく、バンピーな路面における加速性能も改善されたという。

「ハンドリング・スペチアーレ」を装備した「カリフォルニアT」のエクステリアは、マット・グレー・メタリックのフロント・グリル、フェンスがマット・ブラックで塗り分けられたマット・グレーのディフューザー、そしてマットブラック仕上げのテールパイプが特徴だ。キャビン内には特製プラークが装着される。

最後に、これは非常にイタリア的といえるのだが、「パフォーマンスの向上を強調するために」エキゾーストノートがチューニングされているという。コーナリング性能がどれだけ向上したのかスキッドパッドで実際に確かめることが難しくても(フェラーリはコーナリング性能の向上を数値で示しているわけではない)、よりスポーティになったサウンドが心理的な効果をもたらしてくれると言えるだろう。新しいエキゾースト・システムによりエンジンの出力が変更されたという発表はなく、2014年に我々が試乗した時と同じ最高出力560ps/7,500rpm、最大トルク77.0kgm/4,750rpmのままである。

3月3日に開幕するジュネーブ・モーター・ショーで「ハンドリング・スペチアーレ」パッケージが公開されるときを楽しみに待とう。


2015 Ferrari California T Folding Hardtop | Autoblog Short Cuts

By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー