予想落札価格は約4億円! 希少なフェラーリ「400スーパーアメリカ エアロディナミコ」がオークションに
Related Gallery:1962 Ferrari 400 Superamerica LWB Coupe Aerodinamico

1959年のトリノ・モーターショーで発表された「400 スーパーアメリカ」は、当時としてはフェラーリ史上最高で最速のグランド・ツアラーだった。ジョアッキーノ・コロンボが設計した「250GT」の3.0リッターV12をベースに、ボアを拡大した4.0リッター・エンジンを搭載し、先代の「410スーパーアメリカ」で使用されていたドラムブレーキは、4輪とも全てディスクブレーキに変更。4速トランスミッションにはオーバードライブが追加された。オリジナルのコンバーチブルが登場した翌年の同じトリノ・ショーでデビューしたのが、洗練されたクーペ・ボディを持つ「エアロディナミコ」だ。そしてさらに2年後、2,600mmというロング・ホイールベースの「250GTE」用シャシーが、400スーパーアメリカに採用される。写真の車両はその1台で、2月のオークションに出品されるという。

このシャシー・ナンバー「3931SA」(エンジン・ナンバーも3931)の個体は、1962年に最初に造られたロング・ホイールベース仕様の400スーパーアメリカで、ピニンファリーナが2ヶ月かけてこの美しいボディを架装した後、英国ロンドンで開催されたアールズコート・モーターショーと、海を渡ってシカゴ・オートショーで展示された。グリジオ・アルジェンタ(シルバー)のボディとネロ(黒)のインテリアという組み合わせは、当初から今日まで変わっていない。シリーズ2と呼ばれるロング・ホイールベースの400スーパーアメリカは全部で18台が生産され、そのうち14台が魅力的なヘッドライトカバーを備えている。この3931SAは1980年代初期にアメリカから日本へ渡り、1995年には著名なコレクターである松田芳穂氏の元、御殿場にあったフェラーリ美術館で展示されていた。2000年代初めに再びアメリカへ戻り、現在はヨーロッパ在住のオーナーが所有する。

この希少なフェラーリは、今年2月3日にパリで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに出品される予定だ。予想落札価格は300万〜330万ユーロ(約3.8億円〜4.2億円)。昨年5月にはテキサスの同社主催オークションで、別のロング・ホイールベースのスーパーアメリカ エアロダイナミコが286万ドル、ショート・ホイールベースのコンバーチブル・モデルが記録となる638万ドルという値を付けたことがある。また、昨年1月にアリゾナ州スコッツデールで開催されたグッディング&カンパニーのオークションでは、ショート・ホイールベースのエアロディナミコが407万ドルで落札されている。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー