テスラ、動物愛護団体からの働きかけにより新型SUV「モデルX」に合成皮革のインテリアを設定
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すべては昨年6月に行われたテスラの株主総会での質疑応答セッションで始まった。同社の株主であり、米国の動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」のメンバーでもあるステファニー・ダウンズ氏が、ビーガン(完全菜食主義者)向けの「モデルS」を購入できない理由が知りたいと、同団体を代表してテスラに質問を投げかけたのだ。イーロン・マスクCEOの返答は、検討してPETAと協力しながら正しい解決策を見つけたいというものだった。

それからの間、テスラには他の人々からも"クルーエルティ・フリー(残虐な行為を伴わない)"な電気自動車(EV)を求める声が寄せられており、MTVのテレビ番組『ジャッカス』でおなじみのスティーヴォーは、アニマル・フリーなテスラのEVを購入するための情報がほしいとAutoblogGreenにTwitterでコンタクトを取ってきた事もあった。そして今回、米『The New York Times』紙は、テスラが遂に公式にビーガン向けのオプションを新型SUV「モデルX」向けに提供すると伝えている

モデルXのインテリアには、「ウルトラホワイト」カラーのシンセティック・レザー(合成皮革)が用意された。有名なメルセデス・ベンツのビニールレザー「MB-Tex」のように、かねてからフェイクレザーは他社のクルマでは採用されているが、これによりテスラは、アニマル・フリーのクルマを提供していないことへ長い間不満を漏らしていたファンに対して、耳を傾ける姿勢を見せたと言えるだろう。

一方でモデルSには、レザーシートが欲しくない人向けにブラックの布シートのオプションが、シンセティック・レザーを採用するステアリング・ホイールと共に提供されている。しかし、この"ビーガン向け"のモデルSを購入するには、女性レーサーで環境活動家のレイラーニ・ミュンター選手がしたように、今でもテスラに直接注文する必要がある。これは、基本的にオプション・リストに載っていない特別な仕様であり、新型モデルXのそれとは異なるのだ。昨年の秋に『AP通信』が伝えたところによると、平均的な革張りインテリアのクルマには、牛2、3頭分のレザーが使われているが、ハイエンドなラグジュアリーモデルでは、最大で9頭分のレザーを使っているケースもあるという。




By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー