MINI、ついに4輪駆動仕様の「クラブマン ALL4」を発表
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MINIのクルマは、もうミニじゃない」というジョークは、皆さんもきっと耳にしたことがあるだろう。だから、ここで繰り返すのはやめておくが(もう手遅れ?)、振り返ってみると、伝統的なMINIの領域を大きく押し広げたのは2008年に導入された最初の「クラブマン」だ。同車の特徴は、延長されたホイールベース、車体右側に追加された逆ヒンジの「クラブドア」、そしてリアの型破りな観音開きドア(と米国版の記者は言っていますが、実はご存じの通り、クラシック・ミニのステーションワゴンから受け継ぐ由緒正しいものです)だった。昨年モデルチェンジした新型クラブマンは、観音開きのリアドアは引き継がれたものの、ホイールベースがさらに長く、サイドの後部座席用ドアは一般的なスタイルになっている。そして今回ついに、このクラブマンに4輪駆動モデルが設定された。

新型クラブマンに搭載されるのは予想通り、「MINI クロスオーバー」と同じ4輪駆動システム「ALL4」だ。フロント・ディファレンシャルから伸びるプロペラシャフトと、リア・ディファレンシャルと共に追加された電子制御式油圧クラッチで、必要時に後輪へ駆動力を送る。MINIは、このALL4システムが悪天候の際に助けになるだけでなく、高速コーナリング時にも役立つと請け合っている。早く実車で試してみたいところだ。

パワートレインのラインアップは、標準の前輪駆動モデルと共通だ。エンジンは、最高出力136psの1.5リッター直列3気筒ターボがベースグレードの「クーパー クラブマン ALL4」に、最高出力192psの2.0リッター直列4気筒ターボが高性能グレード「クーパーS クラブマン ALL4」に搭載される。トランスミッションは、自分でギアチェンジしたい純粋主義者なら間違いなく標準の6速MTを選ぶだろうが、パドルシフトとローンチコントロール機能の付いた8速ATも用意される。MINIによれば、クーパーS クラブマン ALL4の0-60mph(約96.6km/h)加速は、AT仕様で6.6秒、MT仕様で6.7秒となり、前輪駆動のクーパーS クラブマンより0.3秒速いという。

荷室容量は前輪駆動モデルと同様、通常時は17.5立方フィート(約496リッター)で、後部座席を倒せば47.9立方フィート(約1,356リッター)にまで拡大する。つまり、リア・ディファレンシャルとプロペラシャフトが加わっても、車内は狭くなっていないということだ。燃費性能はまだ明かされていないものの、標準のクラブマンの市街地25mpg(約10.6km/L)、高速道路35mpg(約14.9km/L)より少々劣ると予想される。米国での価格は配送料込みで、クーパー クラブマン ALL4が2万6,750ドル(約313万円)から、クーパーS クラブマン ALL4が3万300ドル(約354万円)からと、前輪駆動モデルよりそれぞれ1,800ドル(約21万円)高くなっている。詳細はプレスリース(英語)をどうぞ。


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー