メルセデス・ベンツ、4モデルに採用する電気自動車専用プラットフォームを開発中
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2014年末、メルセデス・ベンツが20億ドル(約2,300億円)以上を投資して、「Ecoluxe」という名電気自動車(EV)専用のプラットフォームを開発中であるという情報を得た。その情報では、このプラットフォームが導入されるのは2種類のセダンと2種類のクロスオーバーで、先発の電動クロスオーバーが2019年に登場するとのことだった。今回、約1年ぶりに届いた新たな情報では、「EVA」と呼ばれる電気自動車アーキテクチャーがその4種全てのモデルに採用されることがわかった。

クロスオーバーから展開される予定だった第一報とは違い、最初に中型セダン、次に中型SUVの順序に変更された。それぞれ当初は2019年の発表を目途にしていたが、これが2018年に早まるとのこと。その後、大型セダン、大型SUVが続く。どのモデルもテスラや後発のライバル社を視野に入れている。

EVAは「Cクラス」、「Sクラス」そして新型「Eクラス」で採用されている後輪駆動プラットフォーム「MRA」から派生するもので、全て同じ基本レイアウトとサスペンションを共有している。英自動車専門誌『Car』によると、このアーキテクチャーは床下に約400kgのバッテリーを搭載し、電気モーターの個数や配置は仕様ごとに駆動輪の数や出力によって変わるという。テスラのバッテリーの正確な重量は不明だが、400kgとなると「モデルS」のバッテリー重量を下回る可能性もある(テスラ公式サイトのフォーラムでわかる)。

従来のCクラスとEクラスの中間サイズとなる先発の中型セダンが2018年に発売される頃には、ポルシェ「ミッションE」アウディ「Q6 e-tron クアトロ」も市販化されるはずだ。中型クロスオーバーも「GLC」と「GLE」の中間サイズになるという。既存のCクラスのホイールベースが約2.8mであるのに対し、どちらの新型EVもホイールベースは約2.7m程度となり、EVAプラットフォームの小型バージョンが採用される。大型セダンはSクラスと同等のサイズで、大型クロスオーバーは新たに登場する「GLS」を超えるサイズになるそうだ。

4車種とも300kWの電気モーターが後輪にパワーを伝達し、全輪駆動モデルなら、さらにもう1つ前輪を駆動させる90kWまたは150kWのモーターが搭載される。それぞれの年間売上目標は2万台。噂では、価格は10万2,000ドル(約1,200万円)から11万6,000ドル(約1,360万円)になりそうだ。ちなみに、現在、イギリスではテスラ「モデルS 70D」が約8万1,000ドル(約950万円)で販売されている。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー