世界ラリー選手権でVWを成功に導いたヨースト・カピート氏、マクラーレンF1チームのCEOに就任
マクラーレンF1チームではエグゼクティブの異動が続いている。今回、マクラーレン・グループのCEOであるロン・デニス氏の誘いにより、現在フォルクスワーゲン・モータースポーツのトップを務めるヨースト・カピート氏が、マクラーレン・レーシングの新たなCEOに任命されたことが明らかになった。

マクラーレン・レーシングの現職CEOであるジョナサン・ニール氏は2014年、マーティン・ウィットマーシュ氏に代わり暫定的な措置としてF1チームのCEOに就任していた。ウィットマーシュ氏は24年間マクラーレンに在職し、チームのCEOを5年間務めたが、CEOを辞職した後に同社から去っている。一方、2001年に同社に加わったニール氏は、今回の異動でCEO職を退いたのち、マクラーレン・テクノロジー・グループに新設されたCOOのポジションに新たに就任する。

ヨースト・カピート氏は、2012年にフォードのスペシャル・ビークル・チーム(SVT)を辞職するとフォルクスワーゲン・モータースポーツを率い、世界ラリー選手権(WRC)でチームのダブル・タイトルを過去3年連続で獲得している。レーシング界での活躍はそれ以前にもさかのぼる。BMWのハイパフォーマンス・エンジンの開発を手掛け、ダカールラリーでコパイロットとして優勝を遂げたほか、1990年代にはザウバーでエグゼクティブを務め、フォードWRCチームをマネージメントしたこともある。

デニス氏は、カピート氏に初めてアプローチした昨年夏、「非常に優れた人物で、競争心と野心を持っている」と述べている。マクラーレンF1チームは優れた資質が揃いながら、2012年シーズンを終えて以来、包括的な結果を残せずにいる。モータースポーツ専門サイト『Autosport』によれば、カピート氏にはそれぞれの資質を上手くまとめ、機能させる能力があり、それこそがマクラーレンにおける彼の最大のチャレンジになるとしている。カピートは現職の後任が決定するまではVWに残留するという。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー