【レポート】ディーゼル排ガス不正問題について「嘘はついていない」とフォルクスワーゲンCEOが発言
フォルクスワーゲン(VW)は、北米国際自動車ショーをイメージの回復に利用することができたはずであった。しかし、ディーゼル排出ガス不正問題に続き、VWグループCEOであるマティアス・ミュラー氏の物議を醸すインタビューを含めたつまずきが、同社のイメージをさらに悪化させた。米公共ラジオ局ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)のインタビューで、ミュラー氏は最初、VWは連邦監督機関に「嘘はついていない」と主張した。しかしインタビューがラジオでオンエアされると、その数時間後には彼の意味したところを説明するインタビューのやり直しを求めたという。

「率直に言わせてもらえば、あれは技術的な問題だ。私たちには過失があった。米国の法律の解釈を間違えたのだ」と、ミュラー氏は最初のインタビューでNPRに語った。その後、なぜ米国環境保護庁(EPA)に嘘をついたのか尋ねられると、「嘘はついていない。最初は論点が理解できなかった。2014年からは問題を解決するために尽くしてきた」と答えた。

同氏は2回目のインタビューで状況を説明した時にも、VWが嘘をついたとは明言しなかった。「1つの理由として、誤解があったようだ。そしてもう1つの理由には、社員が不適切な方法で仕事をしたということが挙げられるだろう」と語っている。

このインタビューに対する否定的な反響を浴びたとき、VWは既に辛い1週間を過ごしていた。カリフォルニア大気資源委員会(CARB)とEPAは、VWの2.0リッターのディーゼル・エンジンのリコール計画を、詳細が不足しているとして却下。また、調査を率いる米国の州検事長も、同社がドイツのプライバシー保護法を楯に電子メールの提出を拒否していることにより、調査が滞っていると申し立てている。

今のところ、VWは正式に米国で実施するリコール計画の概略を説明していないが、最新のレポートによると、2.0リッターと3.0リッターエンジンを搭載したクルマの一部を対象とする改修作業には、新しい触媒コンバーターの装着とソフトウェアのアップデートが含まれるようだ。また、改修を行う代わりに、2.0リッター「TDI」を搭載したモデルの一部を買い戻す可能性もあるという。興味のある方は、問題のNPRで放送されたインタビューの音声を以下よりお聴きいただきたい。



By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー