フォード、Amazonとの提携をCESで発表
フォードは今月5日、米国ラスベガスで開催されたCES(国際家電ショー)の会場で、米国に本拠を置く大手IT企業との提携を発表した。それは、誰も予想していなかった意外な会社だった。

フォードのマーク・フィールズCEOが新しい提携先として発表したのはAmazonだ。これによって、将来的にクルマとスマートホームの接続が可能になるという。フォードの第3世代音声コマンド方式の車載コネクティブシステム「SYNC」が、Amazonの家庭用音声認識デバイス「Echo」と接続され、このシステムを通して家の住人はAlexa(Echoのアシスタント名)に「クルマのエンジンを掛けて」と命じたり、電気自動車なら走行可能な距離を教えてもらうことができる。また、帰宅時には逆に車内から家の近くまで来たときにAlexaに命じて車庫のシャッターを開けさせることも可能になるという。

その他にも、フォードは今年の年末までにフォード「フュージョン ハイブリッド」の自律走行テスト車両を3倍の30台に増やし、カリフォルニア、アリゾナ、ミシガンでテスト走行を行うと発表。だが、同氏は自律走行車開発のためにフォードとテクノロジー系の最大手企業Googleが提携する件に関しては言及しなかった。

先週の報道が示唆するところによると、自律走行プログラムに関してフォードがGoogleと提携することは決定しているようだ。フィールズ氏はこの"憶測"についてコメントしないと語っているが、同氏は潜在的パートナーシップを除外しようともしなかった。「我々はモビリティーソリューションを提供し、前進している。時には、我々自身で開発し、またある時には他社と協力して行っていく」と同氏は語っている。ちなみに、フォードはカリフォルニア州パロアルトに研究施設を開設している。

フィールズ氏は、手頃な価格帯の自動運転車の生産という大きなゴールについても説明した。自動運転車は高級車を買うような富裕層だけでなく、「何百万人もの顧客」にとって入手しやすいものとなるだろうと語っている。自動車業界は自律走行車を順調に開発しており、2020年までに多くの状況で自動運転が可能な(あらゆる状況で完全な自動運転ができるわけではないとしても)レベル4の自律走行車が公道を走ることになるとフィールズ氏は信じているという。

また、フォードはドローンとクルマの通信システムの開発についても発表した。これは、緊急避難地域の被害を見積もる際に国連の役に立つだろう。ピックアップトラック「F-150」の荷台から派遣されたドローンが、被害地域の調査やリアルタイムの情報をSNYCのシステムに送信する。将来的には農業や林業、橋梁検査など、さまざまな分野で活躍するだろうとのことだ。


By Pete Bigelow
翻訳:日本映像翻訳アカデミー