マツダ、新開発のガソリン・エンジンでデイトナ24時間レースに挑む
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北米マツダ(マツダノースアメリカンオペレーションズ)は、今シーズンのIMSA ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに、新開発の「MZ-2.0T」エンジンを搭載するプロトタイプ・レースカーで参戦すると発表。開幕に先駈け、米国フロリダ州デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたテスト・セッションの画像を公開した。

昨年までマツダが3年間続けて来た市販車用ディーゼル・エンジンのブロックを使ったプロトタイプによるレース活動は終了。今年から新たに投入されるレース用エンジンは「MZ-2.0T」と名付けられた。その「MZ」はマツダ、「2.0」は2.0リッターの排気量、そして「T」はターボを意味するという。ディーゼル燃料が禁止となる2017年のルール改定を見越して投入される、直列4気筒の直噴ガソリン・ターボ・エンジンである。

ギャレット・モータースポーツ製のシングル・ターボチャージャーと46mmのリストラクターを備え、最高出力は570馬力を発生するという。最高許容回転数は9,000rpm。すでに開発テストで4,000マイル(約6,440km)近い距離を走ったそうだ。当然ながら自然吸気の大排気量V8エンジンに比べ、軽量で燃費に優れる。なお、これを搭載するシャシーにはローラ製のLPM2マシンを使用する。



マツダ・プロトタイプ・チームの55号車(ル・マン24時間レース優勝車と同じナンバーだ)をドライブするジョナサン・ボマリト選手はこの新型エンジンについて、「ドライバビリティが素晴らしい。最初に気付いたことは、どのギアに入っていても幅広い回転域でスムーズにパワーが発生すること。低回転域のトルクの太さと、ターボラグがゼロであることにとても感心させられた。サーキットは全て異なり、その全てのコーナーに完璧にギア比を合わせることは不可能だ。だが、このエンジンでは早くシフトすることも、長く引っ張ることもできる。これは非常に大事なことだ」と語っている。

ボマリト選手と共に55号車をドライブするのは、弱冠20歳のトリスタン・ヌネス選手。もう1台の70号車にはジョエル・ミラー選手と、今年からチームに参加するトム・ロング選手が乗る。デビュー戦となるデイトナ24時間レースでは、2015年にインディ・ライツのチャンピオンとなり、マツダから100万ドルの奨学金が贈られたスペンサー・ピゴット選手が55号車に、そして2014年にチームに在籍したベン・デヴリン選手が70号車に、3人目のドライバーとして加わる予定だ。

今年のIMSA ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは、1月30日〜31日のロレックス デイトナ24時間レースで開幕し、10月1日のプチ・ル・マン10時間レースまで、北米各地のサーキットを舞台に全12戦が予定されている。マツダのマシンから「SKYACTIV」の名前が外れたことはちょっと寂しい気もするが、直噴ガソリン・ターボの市販車への採用拡大も期待しつつ、今シーズンの戦いを応援しよう。