フォルクスワーゲン、今後の採用が見込まれる新機能を搭載した「ゴルフ」をCESで公開
米国ラスベガスで開催中のCES(国際家電ショー)で、近い将来にフォルクスワーゲン(VW)車に搭載される新技術が発表された。そんな新機能を満載した「ゴルフ」が、今回出展された「e-ゴルフ タッチ」コンセプトだ。同車に搭載される機能の中でも最も特徴的なのはジェスチャー・コントロールだが、VWの人気車種にとってはそれも大きな技術的アップグレードのほんの一部に過ぎない。

前方の中央に設置された9.2インチの高解像度(1280×640ピクセル)ディスプレイには、最新のMIBインフォテインメント・システムが搭載されている。そのホーム画面はドライバーの好みでカスタマイズ可能となっており、音楽や電話など各種機能を設定できる。また、「MirrorLink」やAppleの「CarPlay」、Googleの「Andoroido Auto」に対応しており、スマートフォンを接続することができる。ジェスチャー・コントロールで何ができるかという情報は乏しいが、去年発表された「ゴルフRタッチ」コンセプトの方向性と変わりはないだろう。そして、キーワードでシステムを起動させる新たな機能が、進化した音声コマンドに組み込まれた。「ハロー、フォルクスワーゲン」と言えばシステムが起動するのだ。スマートフォンの「ヘイ、Siri」や「オーケイ、グーグル」のようなものだ。

携帯電話のワイヤレス充電機能も装備されている。これは特に新しい機能ではないが、同社はこの機能をインフォテインメント・システムの下にある携帯電話用トレーに組み込んだ。革新的なのは、後部座席の乗客のためにリアシートのアームレストにもこのワイヤレス充電機能を装備していることだ。一方、従来のようにワイヤードで充電したいという方のために、VWはUSB Type-Cのポートも用意している。こちらを使えば高速データ送信が可能な上に、充電時間を大幅に削減できる。

もう一つの画期的な機能は、VWが「Personalization 2.0.」と呼ぶシステムだ。これは簡単に言うと、ドライバーの個人設定をクラウド上に保存することができるというもので、VWのCar-Netからアカウントにログインをするだけで簡単にアクセスできる。要するに、自分のゴルフではなくレンタカーの「パサート」に乗った時も、自分の設定を適用できるのだ。Apple IDのフォルクスワーゲン版とも言えよう。毎日同じクルマに乗る人々にとって、これがどのくらい革新的なことかはわからないが、我々ジャーナリストのような1年に何百台も違うクルマに乗る人種にとっては最高の機能と言える。

他にも、後部座席の乗員に前席からの声を聞こえやすくする(ゴルフのような小さな車で聞こえにくいことがあるのかは疑問だが...)電子拡声機能が備わっている。同社はさらに、ほとんど全てのインフォテインメント機能をタブレット端末で操作できるメディア・コントロール・システムを進化させた(これは同乗者にとって便利だ)。詳細はプレスリリース(英語)をご覧いただきたい。また、CES会場からの最新レポートもお楽しみに。


By Steven J. Ewing
翻訳:日本映像翻訳アカデミー