BRIDGESTONE Playz
プレイズが、フルモデルチェンジして再登場した。今度のプレイズは、楽ドラの考え方をさらに進化させ、運転の楽さ=『"疲れにくい"という安全性能』として捉え、運転中、無意識に蓄積されていくストレスや疲れを低減するため、疲れにくい技術を搭載しているのが特徴だ。

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また、車種別設計を取り入れており、セダン・クーペ専用の「PX」、ミニバン専用の「PX-RV」、軽・コンパクト専用の「PX-C」の3種類がラインアップする。

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PXは、プレイズの基本形で、左右非対称サイド形状のタイヤプロファイル(≒タイヤ断面形状)を採用してふらつきを抑えるとともに、カーブでも接地性が良く、安定性が得られるような設計になっている。また転がり抵抗が少なく、かつロングライフ性も備えている。

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PX-RVも基本設計はPZと同じ左右非対称サイド形状を採用する。重心の高いミニバンの安定性、レーンチェンジでのふらつきを抑えるため、トレッド内側のショルダーブロックを補強。横溝をなくし、代わりにティアドロップスロットと名付けたディンプル加工を施している。

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PX-Cは、オーソドックスな左右対称のタイヤプロファイルとなっており、左右非対称サイド形状は採用していない。そのうえで、軽自動車が重く背高になっている現在の流行に合わせて、サイドウオール部(タイヤ側面)を強化している。
このように、専用設計を取り入れることで、具体的には、主に①直進時のヨーレート変化の少なさ=直進維持のためのハンドル修正舵の少なさ。➁思い通りのハンドリング=旋回時の舵角の少なさ。③レーンチェンジ時のフラ付きの少なさ=レーンチェンジ時の修正舵の少なさ。といった性能が得られるようにプレイズの性能を作り込んでいる。

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プレイズシリーズ全体の印象をまとめると、乗り心地がマイルドで、静粛性が高く、それでいて思いどおりにクルマが動いてくれる扱いやすいタイヤに仕上がっている。
一般的には、応答性が良く、操舵に対して正確度の高いタイヤが扱いやすいタイヤということになる。
ところがプレイズは、応答性はいいのだが、操舵に対する正確度という点でそれほど精度を求めておらず、適度なルーズさを備えている。そのチューニングの仕方で、ストレスの少なさ≒疲れにくさにつながっているようだ。

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セダン用は、CT200hに195/65R15サイズの組み合わせで試乗した。PXに試乗してまず感じたのは静かさ、ざわついたノイズが少なくスッキリした心地よさがある。操縦性は、安定性に軸足を置いて、穏やかな乗り味に仕上げている。

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ハンドルを切ると、スーッとクルマが向きを変えてくれる。かなり素直な印象だが、過敏さとか鋭さがないので緊張することもなく、安心して走らせることができる。あいまいな動きも少ないので、修正舵もほとんど必要ない。
直進時も定規でビシッと描いたような直進性ではないが、真っ直ぐ走らせているとき、明らかに修正舵が少ないので、ストレスが少ないのが実感できる。

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ウエット路面も苦手ではない。基本的に安定性に優れたタイヤなので、安定感、安心感がある。手応えにちゃんと路面とのコンタクト感もあり、グリップしている様子が手元に伝わってくる。

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操舵に対する応答の精度の高さで面白さを表現するタイプではないので、クルマもスポーティなセダンやクーペより、コンフォート寄りのセダンやファミリーカーといったキャラクターのクルマによりマッチすると思う。

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ミニバン用PX-RVは、タイヤイン側のショルダーブロックから横溝をなくし、ティアドロップスロットと名付けられたディンプル加工を施すことで、重心の高いミニバンに起こりがちなふらつきを抑えた設計になっている。

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試乗車は、セレナに195/65R15サイズの組み合わせ。
印象的だったのは、安定感があり運転しやすいこと。感心したのは、そこはかとなくまっすぐ走るような優しい直進安定性を持っていること。クルマの直進性ばかりでなくミニバンは路面のうねりや横風など外乱によっても直進性を乱されやすいが、プレイズは外来に対する反応が良い意味で鈍いので、唐突に進路を乱されるということが少ない。神経を張り詰めていなくてもクルマがそこはかとなくまっすぐ走ってくれるその安心感はミニバンにとってありがたい性能だ。

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乗り心地も損なわれていないことも特徴として挙げておきたい。イン側ショルダーブロックを補強しているので多少タイヤが路面を踏む(転動する)時の当たりに硬さが表れているのかと思ったが、適度に引き締まっていると感じる程度で、硬さがない。段差や目地を踏んだ時の突き上げのショックも角の取れたマイルドなものだ。

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ハンドルを切ると応答良くクルマがレーンチェンジし、最小の修正舵でレーンチェンジを終えられる。レーンチェンジした後のふらつきも少ない。イン側タイヤのイン側トレッド(...例えば左側にレーンチェンジした時の右側のイン側トレッドブロック)がしっかりクルマの動きを抑えているような感触がある。そのため、クルマの重心の高さをあまり意識することなく走れる。

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PX-Cは、ムーブ+155/65R14という組み合わせで試乗した。
低中速で落ち着いた乗り味を持っており、しかも静かなところが良い。最近ではミニバン以上に重心に高いボディを持ったスーパートールワゴンも登場してタイヤにかかる負担がいよいよ大きくなっている。

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PX-Cはタイヤのサイド部(サイドウオールとトレッドの付け根当たり)を補強することで、タイヤの剛性をアップ。その効果なのだろうと思うが、タイヤがしっかりと路面に踏ん張っている感触がある。カーブでも高い重心によるタイヤの負担をほとんど感じさせず、しっかりと踏ん張りスルスルと曲がってくれる。
気になったのは、この補強効果のためなのか、速度の高いところでタイヤの応答の良さが強めに出て、ボディよりも先にタイヤが曲がっていくような動きがみられること。といっても100km/hを超えたところでの話なので、現実的には無視できる。

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それよりも、重心の高い軽でも、しっかり踏ん張りスイスイ曲がる小気味よさと安心感が大きな魅力だ。
重複になるが、こんなキャラクターのタイヤなので、運転の精度が楽しさとなるようなスポーツカーやスポーティカーには、正直なところあまり向いているとは思わない。それは例えばポテンザRE71Rのような方向性のタイヤが良いのだろうと思う。プレイズは、もっと一般的なコンフォート系セダンやファミリーカーをターゲットにしている。そんなクルマに履いてみると、激変...ではないかもしれないが、いつもより安心で楽ちんで疲れないと感じるのではないかと思う。

■ブリヂストン 公式サイト
http://tire.bridgestone.co.jp