量産開始から70年を迎えたVW「ビートル」
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先日、自動車の歴史において1つの節目が刻まれた。今からちょうど70年前、第2次世界大戦が終結して初めてのクリスマスが過ぎた頃、ドイツ・ウォルフスブルグの工場で最初のフォルクスワーゲン「ビートル」が誕生したのだ。これを機に、戦後のドイツで自動車産業が大きく発展を遂げ始める。

当時の最新技術を備えたウォルフスブルグ工場では、戦時中に630台の初期モデル「KdF-Wagen(歓喜力行団の自動車)」が製造された後、続いて戦争終結後すぐにVW「タイプ1」(後にビートルの名で親しまれる)の生産が始まった。1938年に建造されたこの工場は、ヒトラーが提唱しポルシェ博士が設計した"国民車"の製造を当初の目的としていたが、1939年に大戦が勃発すると軍用車の生産に切り替えられた。その後、連合国側の空爆を受け破壊されてしまうが、イギリス陸軍少佐のアイヴァン・ハーストが再建を命じる。小型車の優秀性に感銘を受けていたハースト少佐は、ビートルの生産を再開することでイギリス軍の需要に応えようとしたのだ。

1948年にドイツ・マルクが導入されると、一般の人々による購入や海外輸出を視野に入れ、工場の生産体制が見直された。その後も初代ビートルは、2003年にメキシコで生産終了を迎えるまで生産され続けた。その頃には既に「ニュー・ビートル」が販売されており、続いて今日見られるより進化を遂げた「ザ・ビートル」が後を受け継ぐ。現在もウォルフスブルグ工場はVWの最大工場であり、ここに本社も置かれ、さらには「アウトシュタット」という自動車のテーマパークがあることで、ヨーロッパ最大の観光スポットの一つにもなっている。詳細はプレスリリース(英語)をどうぞ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー