個性的な「シャーク・ノーズ」を持つフェラーリ「330GT」が、オークションに登場!
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米国アリゾナ州スコッツデールで今月27日から開催されるルッソ&スティールのオークションに、珍しいフェラーリが出品される。かつて最速のグランドツアラーと言われた1965年製「330GT 2+2クーペ」なのだが、シャーク・ノーズと呼ばれる独自のフロントエンドを持つ。このワンオフのフェラーリは完璧にレストアされており、米国で代々所有された履歴が残されている。

シャシーナンバー6537GT(エンジンナンバーも一致)のこの330GTは、米国で長年フェラーリの輸入を手掛けていたルイジ・キネッティ氏から、ジョン・W・メコム・ジュニア氏が新車で購入した。メコム氏は、テキサスで石油ビジネスを手掛け、NFLのチーム、ニューオリンズ・セインツの創設者兼オーナーであり、カー・コレクターとして、また自身でレーシング・チームを所有するほどのモータースポーツ・ファンだったことでも名高い人物だ。この330GTは、4灯ヘッドライトとオーバードライブ付き4速トランスミッションを備える希少な「シリーズ I」の中でも後半に生産された車両で、ダークブルーのボディにタンレザーの内装という組み合わせだった。購入後にメコン氏はこの車両をイタリアに送り、現在の外観となるシャーク・ノーズに造り替えている。

メコン氏は1969年にこの330GTをジョージア州に住む人物に売却し、それからケンタッキー州のオーナーの手に渡るが、その過程でボディがメタリックレッドに塗り直され、それからしばらくの間、倉庫で眠ることとなる。しかし、2007年にジョージア州で開催されたフェラーリ・クラブ・オブ・アメリカのイベントで、再び人々の前に姿を現した。そのお披露目に先駈け、6537GTはフェラーリ・オブ・ワシントンで完全にレストアされている。ボディはペイントを一度剥離した後、オリジナルのブルーに復元され、インテリアも張り替えられた。独自のフロントエンドも含め、クロームも再メッキされている。機械類は完璧にオーバーホールされており、美しく磨き直されたオリジナルのボラー二製ワイヤースポーク・ホイールには新品のタイヤが装着されている。

一般にオークションでは、フェラーリの330シリーズはその先代の250シリーズほど価格は上がらず、100万ドル台(約1億2,000万円)には届かずに数十万ドルで落札されることが多い。ルッソ&スティールは、事前に予想落札価格を発表することはあまりないのだが、広報担当者はAutoblogの取材に対し、「唯一無二の素晴らしいこの車両なら、100万ドル台を超えても競り合いが続くと期待している」と心のうちを明かしている。詳細は公式サイトをご覧いただきたい。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー