米国ワシントン州立大学がマリファナ呼気検知器を開発中
プルマンにあるワシントン州立大学の化学者たちは、感知器などを製作するChemring Group社と協力して、ドライバーがマリファナを吸引しているかを検知できる"麻薬呼気検知器"の開発に取り組んでいる。北米では他にも、アルコール呼気検知器を取り扱う米Lifeloc Technologies社や、カナダのCannabix Technologies社が似たような試みを行っている。ワシントン州とコロラド州はマリファナを合法化しており、運転時の摂取制限を設けている。現在、血流の中にどれだけ多くのTHC(マリファナの主な有効成分)が含まれているかを素早く正確に計測できる装置を、どこがいち早く開発に成功するかという競争になっている。

現在ワシントン警察はドライバーが麻薬の影響下にあると疑った場合、血液検査をするため令状をとらなければならない。だが、その結果がわかるのは数週間先になる。その過程を短縮しようと、ワシントン州立大学の研究チームを率いる化学者ハーブ・ヒル氏は、THCの呼気検査としてイオン移動度分光分析を使用する試作品の装置をテストしている。これまで分かっていることは、この装置は機能するが、血流の中でどのように麻薬が処理されるかは人によって異なるため、その違いを突き止めるには改良に何年もかかるということだ。呼気中のTHCは、ワシントン州やコロラド州で定められた合法量である血液5ng/ml以上をドライバーが摂取しているか示すものではない。

ワシントン州立警察でさえ、この開発には時間がかかるだろうと語っている。なぜなら、将来使うことになる装置がどのようなものであれ、"非常に正確に計測"しなければならないからだ。だが、コロラド警察は他の方法を用いている。昨年、コロラド州立パトロールは麻薬認識エキスパートの訓練を始め、"ハイで運転、DUI(飲酒および麻薬の影響下[服用時]の運転)で処罰"というキャッチコピーで警告を発するキャンペーンを発表した。一方、欧州はDUIに関して米国より進んでいるようだ。いくつかの国ではもう何年も沿道で麻薬検査を行っており、イングランドとウェールズも2015年の初めから沿道での検査を始めた。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー