ヘンリック・フィスカー氏、スーパーヨットのデザインに着手
デンマーク人デザイナーのヘンリック・フィスカー氏は、自身の名を冠したハイブリッド車ブランドを離れて以降も数々のプロジェクトを発表してきた。ご察しの通りそのほとんどが自動車だが、2014年にはオートバイも手掛けており、さらに今度はスーパーヨットの分野へ参入しようとしている。

フィスカー氏はイタリアのヨットメーカー、ベネッティ(Benetti)社とパートナーシップを結び、全長50mにおよぶヨットのランナップをデザインすることになった。50mといえば、10台の「カルマ」を1列に並べた長さにほぼ等しい。ヨットの基本的な設計をベネッティ社が、内外装をフィスカー氏が担当する。新しいモデルのビジョンは、Autoblogがベネッティ社の担当者から入手した簡単なスケッチ(上の画像)でご覧いただける。完成図は2月に開催されるマイアミ国際ボートショーで発表される予定だという。

詳細はまだ明らかにされていないが、ベネッティ社によれば、このスーパーヨットは「カーボンファイバーやその他の特殊素材で出来ており、再生利用木材を使った主要な船室は全てオーシャンビュー、太陽電池パネルを搭載し、オプションでハイブリッド式発電装置を装備できる」そうだ。3つのデッキに分かれたデザインとなっており、後部デッキには「ビーチ・クラブ」なるものがある。スパやプール、6室のゲスト用キャビン、最大11人のクルーの宿泊設備を備え、自動制御装置を含む最新技術が採用されるという。

ベネッティ社とのコラボレーションは、フィスカー氏が手掛ける数々のプロジェクトの中でも最新のものだ。彼の最近の作品には、「ガルピン・オート・スポーツ・ロケット」や、量販計画がお蔵入りとなったアストンマーティン「サンダーボルト」、今月米国デトロイトで開催される北米国際自動車ショーで発表予定の2つの新モデルがある。これらが、フィスカー氏の傑作といえるBMW「Z8」アストンマーティン「DB9」、そして自らの名を付したラグジュアリーなハイブリッド・セダンなどのモデルに加わったことで、彼の経歴はさらに充実した。

フィスカー氏にとってヨットのデザインは新事業かもしれないが、自動車デザイナーがヨット等のデザインに挑戦するのは初めてのことではない。マクラーレンのデザイン・ディレクターを務めるフランク・ステファンソン氏は木製の電動ボートを発表したばかりだし、ジャガーのデザイン・ディレクターを務めるイアン・カラム氏はコンセプト・スピードボートを手掛けているBMWメルセデス・ベンツポルシェのデザイン部門もこれらの分野へ進出しており、ブガッティアストンマーティンは富裕な顧客向けモーターボートとライセンス契約を結んでいる。しかし、水上に姿を現したとき、フィスカー氏の創作物はこれらのよりずっと大きなものとなるだろう。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー