アレックス・ジョブ・レーシングに所属する米国人レーシング・ドライバーのレー・キーンは、カー・ナンバー22を付けた「ウェザーテック ポルシェ 911 GTアメリカ」に乗って、ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)に参戦している。しかし、それ以外の自由な時間には、自分で改造した旧い911に乗ってオフロードを駆け回っているようだ。今回ご紹介するビデオには、1970年代のラリー仕様911に敬意を示すようなモディファイを施したキーンの1981年型ポルシェ「911SC」が登場する。

50年前に911が発売されると、すぐに当時のプライベーター・チームはこれでラリーに出場し、ヨーロッパで開催された数々の競技や1967年のヨーロッパ・ラリー選手権で優勝するなどの戦績を残した。1970年代に多くのレースで好成績を収めた後、1978年にポルシェは新型911SCで、アフリカのサファリ・ラリーに総合優勝を目指して参戦する。マルティーニ・カラーで塗られた911はこのラリー中、ずっとトップをキープしていたが、ゴール直前で岩に衝突して損傷してしまい、2位と4位に甘んじることになる。

キーンが改造したガーズレッドの911SCは、エレファントレーシング製のリフトキットや、ヨーロッパから輸入したライトポッドとマッドフラップを装備し、偉大な先駆者に近付けている。エンジンはエアインテークを改良し、SSI製ヒートエクスチェンジャーとダンスク社製エキゾーストを装備してパワーアップ。しっかりとトレイルを走れるように、バンパーは折り込まれてスチール製のパイプバンパーでガードし、Aピラーにエアロミラーが装着されている。インテリアはダッシュパネル以外の部分に全て手を入れ、交換されたシートやドアパネルをクラシックなポルシェ純正のファブリックで切り替えた。

キーンは「どこにでも行ける911が欲しかった」という。映像を観ると、彼がそれをそれを実戦していることが分かる。さらに詳しく知りたい方は『ポルシェクラブ・オブ・アメリカ』誌の今月号を読むか、『Fatlace』のサイト(英語)で詳細や写真をご覧いただきたい。




By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー