欲しくても米国では手に入らない、トヨタの特別仕様車「86 GRMN」(ビデオ付)
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米国でサイオン「FR-S」として知られているトヨタ「86」には、日本ではメーカーのチューニング部門がカスタムしたバージョンがいくつか存在する。レースやショーのために製作されたものもあるが、今回ご紹介するのは市販車だ。日本国内限定販売なので、海外のファンには残念なことである。

この後輪駆動のスポーツ・クーペをベースにした特別仕様車は「86 GRMN」と名付けられている。GRMNとは「GAZOO Racing・チューンド・バイ・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク」の略。今年4月にトヨタのモータースポーツ部門は「GAZOO Racing」に一本化されたが、この86 GRMNは、同部門のこれまでのプロジェクトのように、ターボ化されたり、ボディが大幅に造り替えられたりしているわけではない。しかし、主な改良部分を見るとまさに垂涎のマシンとなっている。

ご覧の通り、ボディには大型のリアウイングとフロントアンダースポイラーなど、アップグレードされたエアロパーツが装着されている。カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のボンネットの下では、エンジンに新しいインテークとエキゾースト・システムが与えられ、エンジン内部パーツも低フリクション化されている。専用チューニングされたサスペンションに装着されたホイールは、ノーマルと同じ17インチだが、タイヤはフロントが215/40R17、リアは235/40R17と、前後異径サイズとなる。ブレーキも強化され、フロント6ポッド、リヤ4ポッドのモノブロック対向キャリパーと、放熱性能を高めた大径ブレーキローターを採用。6速MTはクロスギアレシオ化され、一部のウィンドウは樹脂製のものに変更されている。

最高出力は200psから219psへ、最大トルクは20.9kgmから21.1kgmへ向上。このパワーアップと共に、車両重量もトヨタ86に比べて100kgほど軽量化された。まとめると、このクルマは根本的に改造されたわけではないものの、各部が少しずつ改善されている。価格は648万円(消費税込み)。日本限定100台の販売なので、海外のファンとしてはうらやましい限りだ。それでは、ニュルを走るために設計された86 GRMNがノルドシュライフェ(北コース)を駆け抜ける様子を、ステアリングを握るGAZOO Racingチームのドライバー、影山正彦選手のナレーションでご覧いただこう。

86GRMN 公式サイト
http://gazooracing.com/pages/grmn/86




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー