アストンマーティンは自動車界のエルメスを目指す
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アストンマーティンは、彼らの顧客となりえる富裕層に、同社がありきたりのスポーツカー・メーカーだと思われたくないようだ。同社は、顧客にアストンマーティンのクルマを高級アクセサリーのようなラグジュアリー・グッズだと感じてもらえるよう、人々の認識を変えようとしている。もしこれが実現し、売り上げを伸ばすことができれば、数年以内に新規株式公開の検討ができるだろう。

「我々が狙うのは自動車界のエルメスであり、フェラーリのポジションではない」。同社CEOのアンディ・パーマー氏は米金融情報サービス『Bloomberg』に対し、フランスの高級ブランドを引き合いに出してこのように語った。

顧客のイメージを変えたいという願望は、照準を従来のスポーツカー主体から、ハイパフォーマンスな高級車へと転換する方針から生じたものだ。例えば、同社はすでに「ラピード」や「ラゴンダ タラフ」といったセダンをラインナップしており、将来的にはEV版ラピード新たなラゴンダといったモデルも登場すると伝えられている。さらにクロスオーバー「DBX」(上の写真はコンセプトカー)が市販化されることによって、2019年頃には新しいセグメントが加わる。とはいえ、アストンマーティンがクーペを全く手掛けないという訳ではない。2016年には「DB11」の完成が控えているし、その後も新型「ヴァンキッシュ」や「ヴァンテージ」が続く予定だ。

パーマー氏は、アストンマーティンの未来のために、特にDBXのようなモデルで新しい方向性を見出す必要があるとしている。前述の『Bloomberg』によれば、重役たちが期待しているのは、より多くの顧客にアピールすることで、2010年から達成できていない営業黒字を今後3年で成し遂げることだという。先日、同社は将来を見据え、経費削減のために15%の人員削減を行った。そのほとんどがホワイトカラーの従業員である。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー