フォルクスワーゲン、「Das Auto」に代わる新たなスローガンを決定
排出ガス偽装問題が世界中で波紋を呼んでいるフォルクスワーゲンだが、ロイター通信が同社の広報の苦労の様子にスポットを当てた記事を掲載した。"悪いイメージ"を払拭し、"謙虚な姿勢"を示したい同社は、8年にわたり掲げていた現在のブランド・スローガン「Volkswagen . Das Auto (これが真の車です)」はもはや使えないと判断したようだ。ドイツ・ドレスデンで開催された会議で、2,000人のグループ・マネージャーが集まってブランドの未来をについて議論し、新しいスローガンを決定した。それはシンプルに「Volkswagen」である。

同社の広報担当者はロイター通信に対し、「今後、弊社のロゴがある所には必ず新しいブランド・スローガン『Volkswagen』が付くようになります。これは全世界共通のイニシアチブです。2007年から使用してきた『Das Auto』は、VWだけがクルマとは何であるかを定義づけることができるという独りよがりで自惚れた印象に受け取れます。従来のクルマにもっとテクノロジーを導入し、ひいては電気自動車の普及に向けて邁進する当社の方向性を正しく伝えるものでもありません」と語った。同担当者によれば、従来の「Das Auto」は完全に役目を終えたわけではないが、目する機会は少なくなるとのことである。ちなみにブランド名であり、新スローガンにもなった「Volkswagen」は、ドイツ語で「国民車」の意味だ。

世界規模の排出ガス偽装問題で、VWは現段階での事実認識や今後の対応策に関する情報提供が後手に回っていると指摘されており、今回の会議と新しいキャンペーンは、少なくとも現状を認識し、さらにその先の対応をするための努力の一環として行われた。進展がある度に逐一声明を発表する代わりに、時間をかけることによって、スキャンダルについてより深く広範囲にわたり全面回答できるという利点もあった。いずれにせよ、来る2016年の早い時期に同社がタイムリーで最終的な答を出してくれることを期待し、各国の当局にも誰が何をいつ行うなどの具体的な内容を提示してもらいたい。



By Jonason Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー