オンボロ車を運転している人なら思い当たる5つの兆候
クルマを所有することは、真剣な交際によく似ている。時が経つにつれて絆が強くなり、お互いをより根本的なレベルで理解するようになる。その結果、オーナーとクルマの長い付き合いに発展することがある一方、トラブルが生じる可能性も高くなってくる。

オイル交換を先延ばしにしたり、エンジン警告灯を無視したりしていると、やがて数々の不調をきたして日常的に雑音を聞かされる羽目になるだろう。そしていつの日か、かつての自慢の愛車がもはやオンボロ車と化していることに気づくのだ。そこで、手遅れになる前に注意すべき初期の兆候を以下にご紹介しよう。



カーオーディオを調整する

これは取り返しのつかない状態に急速に近づいていることを示す、昔ながらの警告のサインだ。頻繁にオーディオを調節するというのは、運転中にクルマから発せられる気がかりな音をごまかそうとする行為である。今後もっと大きな問題になるのを防ぐには音の原因を調べるべきなのに、代わりにラジオの音量を上げたりしてはいないだろうか。残念ながら、マーク・ボランの甘い歌声は劣化したホイールベアリングを直してくれないし、まじめにNPR(米国公共ラジオ局)のニュースを聞いたって、擦り切れたタイミングベルトが切れてしまう悲劇を防ぐことはできない。



メーターへの疑念

メーター類が正確だとすっかり信用していても、本物のオンボロ車になってくると、いつ動かなくなっていても不思議ではない。それはひょっとすると、いつも満タンから半量の間を指している燃料計かもしれない。実際には、半量以下の動作が不正確で、まだ十分に燃料があると思って安心していると、針がいきなり「E」すれすれにまで下がり、5~10km以内にガソリンスタンドを見つけないとガス欠でクルマを押すはめになる、といった事態にもなりかねない。

オンボロ車では、クルマの計器類を信じ過ぎないことだ。メーターから分かるのは平穏状態とパニック状態のどちらにあるかだけで、クルマの現在の状態を正確に知ることはできない。



友人が乗りたがらない

クルマで出掛けることになった時、友人が自分のクルマで行こうとしきりに言ってきたりしないだろうか? もしそうなら、あなたのクルマの価値を改めて見直す時期かもしれない。ひょっとして、ヘッドライニングのスポンジかすが気の毒な同乗者にポロポロ落ちてきたり、エアコンが十分に冷えなくなっていたりしていないだろうか。あるいは、あなたが粘着テープで応急修理したまま放置しているパーツが不安を掻き立てるのかもしれない。



始動するまでに時間が掛かる

普段乗っているクルマを始動する際にコツが必要だったり、あるいはボンネットの中をあちこち叩いたりしなければならず、始動するまで時間が掛かるようなら、そのクルマは相当くたびれている。確かに、いくらかの努力と少しの工夫があれば、その特定の症状からクルマを復活させることはできるのだろう。しかし、そういった状況を定期的に我慢しているのであれば、緊急性はないとしてもクルマが潜在的な問題を抱えていると考えるべきだ。




他人にクルマを貸すのが心配

友人からクルマを貸してほしいと言われた時、彼らにあのクルマを乗りこなせるかという疑念が頭をよぎったり、クルマに乗る際の注意事項を伝えなければならない、なんてことはないだろうか? 例えばドアを閉めるときにはちょっと上に持ち上げながらとか、ブラケットが外れるかもしれないからリアハッチは開けないようにとか、ブレーキを強く踏み込む前に何度か軽く踏むのを忘れてはいけないとか...。

上に挙げた話に思い当たるところがあるなら、あなたのクルマは間違いなくポンコツだ。人間同士の関係と同様、自分では気付かないうちに、いつの間にか相手が変わり果ててしまっていたということがあるものだ。しかし、クルマの場合、その変異は命に影響を及ぼす可能性もあり、危険にさらされるのはあなたの命なのだ。




By Bradley Iger
翻訳:日本映像翻訳アカデミー