米国版Autoblogと親交の深いスパイフォトの写真家クリス・ドーン氏が、米国特許商標庁に、ある名前が申請されていることに気づいた。分かっていることはあまり多くないのだが、シボレーは「Corvette E-Ray」という名前の権利を主張しているとのこと。真相はともかく、たくさんの疑問が湧き上がってくる。常に自動車業界の情報で頭がいっぱいなことが取り柄の我々にとって、「コルベット」のニュースはいつだって重要事項だ。長年、変化を拒んできたことで有名なこのアメリカン・スポーツカーに、一体何が起こっているのだろうか?

まったくのコンセプトカーでもない限り、「E-Ray」がC7と呼ばれる現行型コルベット・スティングレイをベースにしたハイブリッドカーである可能性は考えにくい。コルベットの現行モデルはパッケージングがタイトにまとめられているため、大きなバッテリーを搭載するスペースがないからだ。ただし、米国デトロイトで開催される北米国際オートショーが来月に迫っていることもあり、コンセプトカーとして登場することは考えられる。現在市販されているコルベットのレイアウトをそのまま流用するのでないなら、E-Rayコンセプトは、完全なる電気自動車(EV)にも、ハイブリッドにも、いかなる構造にもなり得るだろう。ゼネラルモーターズ(GM)は、過去にエンジンをミドシップに搭載したコルベットのコンセプトカーを製作したことだってあるから、同様に市販車とは全く異なるパワートレインを積むコンセプトカーが、また数週間後に姿を見せるかもしれない。だが、現行の市販モデルをそのままEV化するということは、やはり可能性としては低いのではないだろうか。スティングレイはそれを考慮して設計されているわけではないし、何よりGMほどのビッグネームが主要なオートショーでやっつけ仕事を披露するとは思えないからだ。

コルベットのライバルではないが、テスラ「モデルS P85D」やその後継「モデルS P90D」が、高性能EVを一般的な市場(それもハイエンドの)にもたらしたことは忘れてはならない。パフォーマンス性で勝負する競合他社は、こぞってこの分野に参入しつつある。アストンマーティンは「ラピードE」コンセプトの市販化に向け動いておりポルシェも初の電気自動車「ミッションE」の生産を決定している。

「コルベット」自体がブランドになるという噂も耳にしているし、あらゆる憶測が続々と溢れ出ている(市販モデルのミドシップ化も有り得ないこととは言い切れない)。もしかしたら、ガソリン・エンジンを積む次期型コルベット「C8」のエコ・バージョン(それがどのようなものであるにせよ)に、E-Rayという名前が与えられるのかもしれない。

E-Rayについては今後も内部情報を探ってみるが、もしデトロイトに登場するようであれば、必ず事細かな分析をお伝えするとお約束しよう。




By: Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー