フォルクスワーゲン・グループ、再起を賭けて大幅な人事異動を遂行
フォルクスワーゲン(VW)のオーバーホールは、来年まで続く。今年9月にCEOに就任したマティアス・ミュラー氏によれば、新しい幹部の任命で「より迅速な決定と、より効率的な活動」が可能になるという。注目すべき人事の1つは、ポルシェのチーフデザイナー、マイケル・マウアー氏がVWグループのデザインを引き継ぐことだ。これは、2007年からスタイリング部門を率いて11月はじめに引退したワルター・デ・シルヴァ氏の後任となる。マウアー氏の功績として挙げられるのは、90年代後半のメルセデス「SLK」と「SL」、ポルシェの957型(初代後期型)「カイエン」や、「パナメーラ」、そして最近のものとしては「918スパイダー」がある。彼はポルシェでの現職を続けながら、新たな役職を引き継ぐ。最近のVWは平凡なクルマばかりだが、そこに918のような刺激的な要素を取り入れてくれることが期待できる。

ウルリッヒ・アイクホーン博士は2000年から2003年までの間、研究開発グループの責任者を務めた後、ベントレーへ移り、会社を離れた2012年からドイツ自動車工業会で働いていた。ディーゼル排出ガス不正問題の件で停職中となり、12月はじめに辞職したウルリッヒ・ハッケンベルグ氏の後任として、アイクホーン博士は古巣である技術開発担当取締役の職に戻って来る。ラルフ・ゲルハルト・ウィルナー氏は、モジュラー・ツールキット戦略を引き継ぐ。アウディとVWのコンセプト企画開発部門を率い、イタルデザイン・ジアウジアーロのテクニカル・ディレクターを務めた人物だ。イメージ修復の主役となる電気自動車フラット・バッテリーなど、現在のVWのプラットフォーム戦略の発展と拡張において非常に大きな役割を果たしてくれるだろう。

これら全ての新しい人事は、来年の第一四半期より開始されるという。ミュラー氏に直接報告する部門長の人数も削減された。これはミュラー氏が「将来的な最重要問題」に集中する時間を確保するためだ。VWによれば、最も重要なのは電気自動車からデジタル統合に関する技術的な問題だという。10月には同社は戦略担当責任者としてオペルからトーマス・セドラン氏を引き抜いた。彼の仕事はそれぞれの技術的な部門とグループの12ブランドをどのように市場で展開し、そして2025年に至るまでのどのようなロードマップを描いて"結果"を出すかだ。さらに詳しく知りたい方は、プレスリリース(英語)をどうぞ。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー