パイクスピークでスポーツバイクの参戦が禁止に レース界からは批判も
オートバイに危険はつきものだ。そして、その舞台がパイクスピークであれば、危険度は急上昇する。パイクスピークでスポーツバイクに乗るというのは非常に危険な行為だが、これが今年から禁止されることになった。1週間にわたって開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」で新たに適用される規定によって、そのように定められたのだ。

このルール改訂は、2010年以前の規定に戻される形となっており、参戦可能なバイクは1本の棒の両端にグリップが付いているバーハンドルのみとなった。つまり原則的にスポーツバイクは禁止となる。2年連続で2人の死亡者を出したことでルール改訂の運びとなったようだ。モータースポーツ関連サイト『Lanesplitter』によると、2014年にはトライアンフ「デイトナ675R」で出場したボビー・ゴーディン選手がゴール後の事故で命を落とし、2015年にはドゥカティ「848」で練習走行中だったカール・ソレンセン選手がコース外に投げ出されて岩に衝突、帰らぬ人となっている。

それにしても、ハンドルの種類だけで参加できるバイクを制限するのはおかしな話ではないだろうか。このルール改訂はレース界から批判されており、2014年優勝のジェレミー・トーイ選手は、バイクのハンドルの種類を規制しても潜在的な危険性を除去できないと指摘している。

「バーハンドルが過去の死亡事故の原因だったわけじゃないし、バーハンドルが減速につながるわけじゃない」と、トーイ選手は『RoadRacingWorld.com』に語っている。「パイクスピークは苛烈なコンディションだからといって、最高の操作性を得るためにハンドルやエアバッグ、快適なシートをどれにしようか考えるなんて馬鹿げていると僕は思うね。ハンドルは安全性と何の関係もないんだ」

公式ルールの文言は以下の通りとなっている。

「一体成型のバーハンドルを最初から装備したモーターサイクルのみが認められる。標準装備としてのバーハンドルのみが認められる。この規則はパイクスピーク・チャレンジ・サイドカークラスのバイクには適用されない」


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー