ファンジオが乗ったフェラーリ「290MM」が34億円で落札!(ビデオ付)
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皆さんは、このフェラーリをもうチェックされただろうか? 今年のオークションで最も高額な落札価格を記録した、1956年型フェラーリ「290MM」だ。伝説的なアルゼンチン人ドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオが乗ったこのマシンは、先日ニューヨークで開催されたオークションで、2,805万ドル(約34億円)という驚きの価格で落札された。

このシャシーナンバー「0626」の290MMは、1956年にファンジオがイタリアの公道レース、ミッレミリアに出場するために製造されたクルマで、翌1957年にレースが開催中止となったため、ファンジオにとってはこの時が最後のミッレミリアへの出走となった。その後もこのクルマは実戦を退くまで、フィル・ヒルやアルフォンソ・デ・ポルタゴ侯爵、ウォルフガング・フォン・トリップスといった伝説的ドライバーがステアリングを握っている。4台しか製造されなかった290MMの中でも、この個体は特に興味深い歴史を持ち、しかも一度もクラッシュしたことがなく、当時のオリジナルに極めて近い状態で新車同様ということから、予想落札価格は2,800万ドルといわれていたが、わずかにそれを上回った値が付けられた。



今回のオークション会場で他のクルマを圧倒したこのフェラーリは、2015年にオークションで売られた最も高額なクルマ、RMサザビーズが取引を行った最も高額商品、そしてニューヨークで自動車の取引に支払われた最高金額という3つの記録を達成した。実際、過去のオークションでこの290MMより高値をつけたモデルはたったの2台しかない。そのうち1台は2014年にボナムズが開催したオークションで落札されたフェラーリ「250 GTO」で、落札額は3,800万ドル(約46億円)。もう1台は同じくファンジオの乗ったF1マシン、メルセデス「W 196」で、2013年のボナムズのオークションにおいて2,965万ドル(約36億円)で落札された。

今回、RMサザビーズ主催のオークション「Driven by Disruption」ではファンジオのフェラーリ 290MMが断トツで最高額をつけたものの、100万ドル以上で落札されたクルマは他にもある。1962年型アストンマーティン「DB4 GTザガート」は英国車としては最高記録となる1,430万ドル(約17億3,000万円)で落札。フェラーリ「250 GTシリーズ1 カブリオレ」は約570万ドル(約6億9,000万円)、ピアス・アロー「シルバーアロー」は約370万ドル(約4億4,800万円)、フェラーリ「250エウローパ・クーペ」は330万ドル(約4億円)、元プロボクサーのフロイド・メイウェザーが所有していたフェラーリ「エンツォ」も同額の330万ドルで落札された。さらに1972年型ランボルギーニ「ミウラP400 SV」は約240万ドル(約2億9,000万円)、ロック・シンガーの故ジャニス・ジョプリンが所有していたポルシェ「356Cカブリオレ」は、356モデルとしての過去の記録をはるかに上回る約170万ドル(約2億60万円)で落札された。このオークション・イベントは総額でなんと7,350万ドル(約89億円)を売り上げたわけだが、ファンジオのフェラーリだけでそのうち3分の1を占めたことになる。実車を見る機会はまずないかもしれないが、ぜひ写真と動画でその姿をご覧いただきたい。








By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー