フォルクスワーゲン、電気自動車に薄型フラット・バッテリーを採用し"大躍進"を図る
ディーゼル車が問題となったフォルクスワーゲン(VW)にとって、今後注力すべき最善の方策は自動車の電動化とデジタル改革だろう。VWブランドの社内報『Inside』におけるインタビューで、VW乗用車ブランド取締役会会長のDr.ヘルベルト・ディース氏は、エンジニアたちが「(薄型)フラット・バッテリーの搭載を見込んだ特別なアーキテクチャを開発中」であり、間もなく「大躍進」が訪れるだろうと語っている。これまでVWは「e-ゴルフ」にみられるように、独自のアーキテクチャによってほとんどのモデルにバッテリーパックの搭載が可能であることを誇ってきた。新たなバッテリーとそれに合ったアーキテクチャが完成すれば、確かに大きな改革となるだろう。

薄型バッテリーパックへの移行は、10月に発表されたアーキテクチャ「MEB」と共にVWの未来を築くものとみられる。「MEB」はグループ傘下の各ブランドから発売されるコンパクトな乗用車と商用車の電気自動車(EV)向けであり、航続距離は250~500kmになるという。同社が新たなEVコンセプトカーを発表すると予告している2016年の国際家電ショー(CES)には、MEBアーキテクチャに搭載された薄型バッテリーパックも出展されるかもしれない。

VWの世界販売台数が、この11年間で初めて前年割れとなったことを考えても、今後はこうした新たな戦略に全力で取り組んでいくことは間違いないだろう。果たしてVWは、ディーゼルによって着いた汚名を電気でそそぐことができるだろうか。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー