スポンサー離れが続くマクラーレン、サンタンデール銀行とは契約更新
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ここ数シーズンの間に戦績が酷く落ち込んだマクラーレンF1チームは、スポンサーが次々と離れていく状況に陥っている。そんな中、スペイン最大の商業銀行グループであるサンタンデール銀行が、同チームとのパートナーシップ契約を延長した。

サンタンデールは、まず2007年にマクラーレン、続いて2009年にフェラーリのスポンサーとなった。この時、マクラーレンとの契約を打ち切る予定だったが、そのまま継続することになり、現在は両チームともサポートを続けている。今回の更新では、サンタンデール・グループに属する英国のサンタンデールUKが、チームとドライバーのジェンソン・バトンをこの先5年間、2020年末までサポートする契約を交わした。

他のスポンサーが離脱していく中、今回のニュースはマクラーレンにとって間違いなく喜ばしいものだろう。かつて筆頭スポンサーだったボーダフォンは先シーズンが始まる前に去り、長年のパートナーだったタグ・ホイヤーはレッドブルに乗り換え、30年以上にわたる付き合いだったヒューゴ・ボスも今年メルセデスへと鞍替えしてしまった。そしてジョニー・ウォーカーもマクラーレンから離れ、フォース・インディアとの提携でF1に復帰を予定しているアストンマーティンをサポートすると見られている。

マクラーレンは、撤退前のケータハムを支援していたCNNを今年初めにスポンサーとして迎え、9月30日にはシャンパンのブランド「シャンドン」とのパートナー契約を発表。10月にヒルトン・ホテルとの契約も延長している。その他のパートナーには、石油会社大手「エクソンモービル」、ビジネス向けソフトウェア業界を牽引する「SAP」、国際的な会計事務所ネットワーク「KPMG」、コーヒーブランド「セガフレート・ザネッティ」が名を連ねる。

かつてはF1世界選手権の名門として、8度のコンストラクターズ・タイトルと12回のドライバーズ・チャンピオンを獲得し、182のグランプリ優勝を成し遂げてきたマクラーレン。しかし、ここ数シーズンはパフォーマンスが急落している。2011年シーズンは2位だったチーム順位も、翌2012年は3位、2013年と2014年には5位と下がり続け、今シーズンは10チーム中9位に終わった。パフォーマンス低下の大きな要因は、新たに組み始めたホンダ製パワーユニットとの初期問題にあるとみられている。しかし、筆頭スポンサーがいない状態で2シーズンを過ごした今、他のスポンサーも離れていき、マクラーレンはかつての栄光をとり戻すために必要な資金が不足する状態に追い込まれていると思われる。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー