アウディ、排出ガス不正対象のV6ディーゼル・エンジンについて簡単な改修で済むと示唆
排出ガス不正問題で対象となっているフォルクスワーゲン(VW)グループ製ディーゼル・エンジンの1つ、3.0リッターV6「TDI」エンジンを搭載する車両は、これまで米国で8万5,000台が販売されたみられている。どうやらアウディでは、その対象車をシンプルな方法で改修する準備が整いつつあるようだ。『ロイター』によれば、アウディのルパート・スタッドラーCEOは、「迅速かつ容易で、顧客に負担をかけない解決策を検討中だ」と語ったという。

今年11月下旬、アウディはそれまで明かされていなかった3.0リッターTDIエンジンの3つの「排出ガス制御補助装置」について、うち1つが米国の法制度下では"ディフィート・デバイス(無効化装置)"に当たる可能性があると公表した。当時、同社はソフトウェアのアップデートのみでこの問題を是正できるとしており、今回のスタッドラー氏の発言からも、やはり改修方法は単純な調整になるであろうことが伺える。

アウディが排出ガス制御補助装置について公表する以前、米国環境保護庁(EPA)は3.0リッターTDIエンジンに対し、排出ガス検査を逃れるための不正なソフトウェアを搭載しているとして規定違反を指摘していた。また、その後、対象車両を当初の2014~2016年型モデルから2009~2016年型モデルにまで拡大すると発表している。対象車種はアウディ「A6」「A7」「A8」「Q5」「Q7」と、VW「トゥアレグ」ポルシェ「カイエン」。現在、これに該当するディーゼル車の新車は販売停止中だ。アウディはVW同様、対象ディーゼル車のオーナーに、500ドル(約6万円)分のプリペイドカードと正規ディーラーで使用できる500ドル分のギフトカードの合計1,000ドル分(約12万円)の金銭補償措置(Goodwill Package)を行っている。なお、この補償措置には3年間有効な24時間ロードサービスも含まれる。

アウディは、米国カリフォルニア州で販売した約1万5,000台の3.0リッターTDIエンジン搭載車に対し、カリフォルニア州大気資源局(CARB)から45営業日以内にリコール計画を提出するよう求められている。そのため、同社は早急に解決策を決定しなくてはならず、また、改修後の燃費や性能も同時に報告するよう義務付けられているという。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー