中国の「一人っ子政策」廃止によって、ミニバンが救われる?
中国で長年続けられた「一人っ子政策」が廃止されたことにより、今後20年間は着実な人口増加が予想されている。そしてこれは、中国国内におけるミニバンの売り上げに多大なる影響を及ぼす可能性があるという。

ロイター通信によるとビュイック「GL8」(かつてはシボレー「ベンチャー」をベースとしていた)やフォルクスワーゲントゥーラン」(日本名:ゴルフトゥーラン)といった、3列シートのミニバンは、現在は中国国内の新車販売台数では10%程度だが、今後、中国の自動車市場で急速に伸びるセグメントの1つだという。というのも、2台の自家用車を保有するのはあまりにも高額だと感じている中国のファミリー層の間で、大型でシート数の多いクルマの人気が高まってきているからだ。

このことは、ミニバン一般にとってよいニュースと言えるだろう。現在、北米のミニバン市場は、クライスラーダッジホンダトヨタが全体を占めており、他メーカーは参入をほぼ諦めている状態に近い。そのため、米国のミニバン市場は停滞しており、15年前と比べて売り上げが半減している。

欧州では、ミニバンはMPVとも呼ばれ、米国のミニバンと比べるとサイズも小さい。だが、今では多様なサイズが揃うクロスオーバーに押され気味だ。20年前には、ルノーが発売したコンパクトMPVの「セニック」が人気を博したものの、現在はコンパクト・クロスオーバーの「キャプチャー」や「カジャール」が人気で、セニックの売れ行きは低迷している。

しかしながら、少なくとも米国では、スタイリッシュな2015年型起亜「セドナ」や、数々の革新を公言している次期型クライスラー「タウン&カントリー」など、ミニンバン人気に復活の兆しが目え始めている。ただし実際のところ、最近のミニバン市場では、実用性やファミリーにとっての使いやすさといった面よりも、スタイルや技術的なイノベーションにかなりの重きが置かれている。


By Zac Estrada
翻訳:日本映像翻訳アカデミー