フォルクスワーゲン、CO2排出量に不正表示があった対象台数を3万6,000台に下方修正
フォルクスワーゲン(VW)グループは、欧州で販売された二酸化炭素(CO2)排出量に不正が行われたとされる2016年モデルの対象車を、これまでより大幅に少ない3万6,000台に下方修正したことを発表した。同社は対象車両について、先日まで約80万台と見積もっていたが、「広範な内部調査と測定検査」の結果、該当モデルほぼ全てにおいて、当初測定されたCO2排出量の数値が正しいことが分かったという。

同社は欧州で販売された2016年モデルの車種(こちらのPDFファイルを参照)、「ポロ」「シロッコ」「ジェッタ、「ゴルフ」「ゴルフ カブリオレ」「パサート オールトラック」「パサート ヴァリアント」などのパワートレインで、不正確なCO2排出量の測定結果が出ていたことを認識している。当初はアウディシュコダセアトなどのクルマにも影響が及ぶと考えられていたが、VWの広報担当クリスチャン・ブュールマン氏が米国版Autoblogに語ったところによると、最新の調査でそれらのブランドに問題は見つからなかったそうだ。同社はクリスマスまでに、中立な外部からの測定器を調達し、正確な数値を測定し直す予定とのことだ。

CO2排出量不正問題は、欧州でこれまでにない大きな影響をもたらした。国によってはCO2排出量に応じて自動車税の税率が異なるからだ。しかし、その影響はどうやら当初考えられていたよりも、ずいぶん小さな範囲で収まりそうな気配だ。VWはもはや対象車両のオーナーに対する補償のために22億ドル(約2,700億円)もの費用を確保しておく必要はないだろう。ブュールマン氏も、実際の負担は予測よりもだいぶ少額になると語っている。

この件について、VWのエンジニアはCO2排出量目標を達成するにあたり不正があったことを認めている。また、少なくとも「ポロ」のケースで言えば、会社は1年前から測定結果が正確なものではないことを知っていた、とも言われている。さらに詳しく知りたい方はプレスリリース(英語)をどうぞ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー