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世界有数のスポーツカー・メーカーが、規制や規定にとらわれず、自由にクルマを開発したらどんなものが出来上がるだろうか? その答えとなるのがアストンマーティン「ヴァルカン」だ。公道を走るためでも、レースに出場するためでもない。ただ純粋にサーキットを走るためにだけ作られたこのヴァルカンは、最新ビデオを観ても分かるように、まったく型破りなマシンである。

ヴァルカンは、フェラーリ「FXX K」マクラーレン「P1 GTR」に対するアストンマーティンからの返答として誕生した。アルミニウム製シャシーのフロントに自然吸気7.0リッターV12エンジンを搭載し、カーボンファイバー製ボディでそれを覆う。車両重量は3000ポンド(約1360㎏)を下回るが、最高出力は800hpを超える。ハイブリッド・システムや過給器は見当たらない。つまりアストンマーティンのロードカーとレーシングカーの双方から良いところを掛け合わせ、さらに110%まで増幅したマシンだ。公道法規にも、レースのレギュレーションにも、いかなる規制の下にも収まっていない(FIAの安全基準は満たしている)。

ヴァルカンについては、これまで「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でコースを駆け抜ける映像や、ヴァルカンの由来となった冷戦時代の同名の戦闘機と競演しているティーザー映像が既に公開されているが、今回のビデオでは特にそのサウンドに耳を傾けてほしい。24台のみが限定生産され、価格は230万ドル(約2億8,000万円)。手に入れることはもちろん、実車に近づくことさえ難しいと思われるので、是非フルスクリーンで、ボリュームを上げて、この新しいビデオをご覧いただきたい。




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー