マラネロ市、騒音に対する地元住民の苦情からフェラーリのレンタカー利用を制限
フェラーリの本社やミュージアムを訪れる観光客は、あの名高いエキゾースト・ノートの響きを、これまでのように気軽には体験できなくなってしまった。イタリア・マラネロ市当局が新たな条例を施行したためだ。同市内には、観光客向けに"跳ね馬"を短時間で貸し出して試乗体験を提供する店がいくつも存在するが、このエンジンが発する唸り声に地元住民が不満を募らせた結果、刺激的なドライブを制限する規則が誕生してしまったのだ。

CNBCテレビが報じたAP通信のレポートによると、同市内でレンタルできるフェラーリは37台あり、各レンタカー業者はそれぞれに様々なパッケージを提供しているという。例えば「F430スパイダー」の10分間のレンタル価格は、80ユーロ程度(約1万円)とお手頃だ。ただし限られた時間では郊外の峠道などへ出掛けることが難しいため、これを借りた多くのドライバー達は市街を走り回ることになる。こういったレンタカーが重大な交通事故を起こしたことはないものの、地元警察は今年に入ってから9月までの間に、450人のスピード違反者を検挙してたという。

マラネロ市と隣のフィオラノ市の両当局は、レンタカーで試乗できる時間帯を制限し、フェラーリ・ミュージアム付近での客の勧誘を禁止する条例を新たに制定した。これに対し、レンタカー業者の中には「ビジネスの8割が失われた」と語る者もいる。彼らはこの条例を不服として法廷で争ったが、すでに敗訴の決定が下されている。

だが、自分で運転できるわけではないにせよ、フェラーリ・ファンは彼の地まで行けばフィオラノ・サーキットで跳ね馬が轟かせる鳴き声をたっぷりと楽しむことはできる。新型モデルが度々走行しているだけでなく、時には過去のモデルも素晴らしい音を奏でる姿が時折目撃されているフェラーリのテストコースだ。しかもフェンス脇から見るだけなら無料。周辺にはレンタカー業者だけでなく、素敵なグッズを販売する店も多いので、渡航費や宿代以外の予算も多めに準備しておくことをお勧めしたい。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー