ブガッティ、超リッチな顧客向けのカーボンファイバー製ヨットを発表
Related Gallery:Palmer Johnson PJ63 Niniette

ブガッティで水の中に入ってしまうなんて、普通なら物凄い損害を被る手痛いミスだ。だが、このフランス・アルザス州に本社を置く超高級自動車メーカーが手掛けた新しい大型モーターボートなら話は別。有名ヨットメーカーであるPalmer Johnson社との共同で製作された新型ヨット「Niniette(ニネット)」は、カーボンファイバー製の船体に、ブガッティを象徴するブルーと、チタン合金とウッドトリムがあしらわれている。まさに、水上を走るブガッティだ。

「Niniette」という名は、創業者エットーレ・ブガッティの娘であるリディアのニックネームで、エットーレは1930年代にデザインしたいくつかのレーシングボートにもこの名前を使用している。Ninietteは、船首から船尾まで42フィート(約12.8m)、63フィート(約19.2m)、88フィート(約26.8m)と3サイズの展開があり、ブガッティの代表的な「タイプ57Cアタランテ」や「タイプ41 ロワイヤル」にインスパイアされた曲線美に仕上がっている。

Palmer Johnson社はどのエンジンを搭載するのか明らかにしていないが、ブガッティが誇る8.0リッターW16クワッドターボではないようだ。ブガッティと同じVWグループに属するマンが大型のターボディーゼル・エンジン2基の生産に最適なのは確実だが、船舶用エンジンを生産するモトーリ・マリーニ・ランボルギーニ社のV12気筒エンジンの方が相応しいかもしれない。エンジンは何であれ、通常はより大型の船舶を造るPalmer Johnson社によると、中規模の「PJ63」なら最高速度は38ノット(約70km/h)以上になるという。

ブガッティである以上、値が張らないわけがない。価格は220万ドル(約2億7,000万円)からで、画像のPJ63 Ninietteは380万ドル(約4億7,000万円)だ。1つひとつがオーダーメイドで購入者が仕様を決められるので、来春のジュネーブ・モーターショーで新作スーパーカー「シロン」が公開されるまでの間にも、ブガッティ・ブランドが大好きな大富豪の顧客達を満足させることができるだろう。

欧州の高級車メーカーが独自のモーターボート造りに挑戦するのを見るのはこれが初めてではない。ジャガーは「XF スポーツブレーク」を元にコンセプト・スピードボートを造り、メルセデスAMGはシガレット・レーシング社とボートを合作している。ポルシェデザインはボートのデザインにも手を出し、アウディは数年前にハイブリッドのトリマラン(三胴船)をデザインしたことがある。デザイナーのベン・ウォルシュはブガッティ・ヴェイロンの限定モデル「Sang Bleu(青い血)」にインスパイアを受けてスピードボートをデザインしたが、これは残念ながらメーカーから公式な許可を得られなかった。

「Niniette」の詳細について知りたい方はプレスリリース(英語)をどうぞ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー