フォルクスワーゲン、債務不履行に陥ればベントレーやランボルギーニを売却する可能性も
フォルクスワーゲン(VW)は先日、13の銀行との間で総額200億ユーロ(約2.67兆円)のつなぎ融資の条件に関して合意したことが明らかになった。だが、もし壊滅的な問題が起きてしまえば、傘下に収めるベントレーランボルギーニといったブランドをオークションで売却する羽目になるかもしれない。ロイター通信がVWの関係筋2名から聞いた話として伝えるところによると、VWは債務者に対して、1年以内につなぎ融資を返済できなければ資産を売却することに合意したという。

その匿名の人物のうちの1人によると、VWはまだ何を売却するかについて審議していないという。しかし、傘下のトラック・バス・産業用エンジンのメーカーで、ディーゼル・エンジンのパイオニアでもあるMANが売却リストのトップに挙がっていると推測されている。ロイターは、「フォルクスワーゲンはベントレーやランボルギーニといったラグジュアリーカー部門や、2輪車ブランドのドゥカティなどの売却も検討しているが、これらの部門はあまり変化をもたらさない」という関係筋の話を載せている。

VWグループが先週銀行に申し込んだ巨額のつなぎ融資は、問題となった車両の改修や問題解決の対応に現金が不足した場合、必要になるという。また、同社はつなぎ融資の返済に向け、来春までに社債を発行する予定だと報じられている。

VWの現金資産は早ければ来年早々にも底を尽きる可能性があるという。ドイツ当局はリコールの期限を2016年初めに設定しており、米国では2.0リッターと3.0リッターという2種類のディーゼル・エンジンの改修に加え、集団訴訟が数百単位で行われる見込みだ。欧州でもCO2排出不正問題を抱えている。

こうした経済的危機に対応するため、VWの経営陣は来年の10億ユーロ(約1,330億円)分の研究開発費をカットするコスト削減策を立てている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー